投資アドバイザーの鳥海翔氏が、YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」にて「投資額を2倍にしても結果はほぼ2倍です。資産形成で本当に差が生まれる時間の使い方を徹底解説します!」と題した動画を公開した。動画では「いくら投資すればいいのか」という永遠の課題に対し、多くの人が陥りがちな複利に関する誤解と、本当に必要な投資額の算出方法を解説している。

鳥海氏はまず、投資額に関する「よくある誤解」を指摘する。例えば、月5万円と月10万円の積立投資を比較した際、投資額の差は2倍だが「複利の効果があるから、ちょっとでも高い金額にしておいた方がより高いリターンが得られる」と言われることが多い。しかし、鳥海氏は「これは間違い」と断言する。実際に年利5パーセントで20年間運用した場合のシミュレーションを提示し、月5万円(元本1,200万円)は2,056万円に、月10万円(元本2,400万円)は4,112万円になると説明。積立金額が変わっても「運用された結果も綺麗に2倍」であり、金額を上げることで複利の効果がより発揮されるわけではないと論じた。

このような誤解が広まる理由について、金融機関の都合や、インフルエンサーにとって「驚きの結果を提示した方が拡散されやすい」という背景があると分析。その上で、いくら投資するかを判断する軸は「どのくらいの金額が必要なのか」をベースに考えるべきだと語る。

将来必要な金額から逆算する際、現在の生活費から考えるのが一般的だが、ここにも落とし穴がある。鳥海氏は見落としがちなポイントとして「大物の支出」を挙げる。数年に一度買い替える車や住宅関連の費用などを月換算して生活費に含めないと、老後の生活費の計算が大きくずれてしまうと警鐘を鳴らす。さらに、教育費など老後になくなる支出や、医療費など増える支出を分類し、物価上昇率も加味して必要な金額を正しく算出する手順を解説した。

算出した目標金額に対して、毎月の積立額が現実的でない場合は、最初の年にまとまった金額を入れる初期投資をしたり、運用期間を長くしたりする工夫が必要となる。鳥海氏は「我慢するということではない。もっと少ない金額でも満足できる人生にシフトチェンジする」という生活費の見直しも提案しており、投資だけでなく人生全体の収支を見直すことの重要性を説く内容となっている。