「体が重すぎてトイレの便器を割った」「電車で『デブ』と笑われ…」高校生で140kg→半年で70kg減量した男性(25)が語る、ダイエットを決意した“意外なきっかけ”
〈「お寿司は100貫、焼肉は30人前くらい食べていた」高校生で体重140kg→半年で70kg減量した男性(25)が明かす、学生時代の“ヤバすぎる食生活”〉から続く
ダイエット系のインフルエンサーとして活動している、やせるくん(25)。高校生の時には体重140kgまで増え、高校卒業後には糖尿病と診断された。しかし20歳の時に一念発起して半年で70kgの減量に成功。その劇的な“ビフォーアフター”がSNSで話題を呼んでいる。
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幼少期から体重が増え、高校時代に140kgまで到達したやせるくんは、体重が増えすぎて日常生活に支障をきたしていたという。いったいどんな影響があったのか。彼がダイエットを決意したきっかけとは――。(全5回の2回目/3回目に続く)

体重140kg時代のやせるくん(本人提供)
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いびきがすごすぎて、修学旅行で先生から「怪獣がおったんか」と…
――体重の影響で、寝ているときに呼吸が止まるなど、体に支障が出ていたそうですね。
やせるくん 睡眠中にうまく呼吸ができていないせいか、眠りがすごく浅かったですね。だから、毎日のように寝坊していました。
その影響かいびきもすごくて、修学旅行の時に同じ部屋の友達から「お前の隣では寝られへん」って言われて、仕方なく、みんなから一番離れたドアの近くの床で寝たんですよ。
そしたら、部屋の外にまで僕のいびきが響いていたみたいで、翌日に先生から「怪獣がおったんかっていうくらいのすごいいびきかいてたやついるけど、あれは誰やったんや」って聞かれて、申し訳ない気持ちになりました……。
とにかくずっと体が重くて、いつも眠かったです。冬でも体から湯気が出るし、すぐ汗だくになるのも嫌でした。
「今にもボタンがはちきれそう」高校生の頃は8Lサイズの服を着ていた
――他にも、日常生活で困っていたことはありましたか?
やせるくん 服が全然なかったです。小学生の頃は、大きめの子ども服や、大人のサイズの服を着てなんとか凌いでいたのですが、中高生になって制服になると、そうもいかなくて。
中学校入学時に買った制服は、中3になる頃には今にもボタンがはちきれそうなくらいパツパツでした。
サイズでいうと中1で2L、一番太っていた高校生の頃は8Lを着ていましたね。もちろん私服もサイズがないから、お母さんがネットで探して、取り寄せてくれていました。
「体が重すぎて家のトイレの便器を割ったことも…」日常生活への影響
――服以外にも、困ることはありましたか?
やせるくん 小学4年生の時、体育の授業中に走っていたら、突然腰が「ガクッ」となって動けなくなっちゃって。病院に行ったら、体重のせいで体に余計な負担がかかって、ぎっくり腰になっている、と言われました。
他にも、中高生の頃は学校まで自転車で通っていたのですが、数え切れないくらいパンクさせていましたね。
体が重すぎて家のトイレの便器を割ったこともありますし、寝てる時にベッドの底が抜けたこともあります。学校で椅子に座っているとき、椅子の足が突然折れて、頭を打って口を切ったこともあります。
あと、知らない人が僕のことを見て笑ったりするんですよ。それも嫌でしたね。電車に乗ったら、違う学校の人が横目で見てきて、こそこそしゃべって笑われたり。たまに「デブ」とか聞こえてくる言葉に傷ついてました。
――その頃、ご自身の体型のことは、どう思っていたのでしょうか?
やせるくん いろいろ不便はあったから、「痩せたい」とは思ってたんですよ。野菜を多めに食べるとか、お菓子をやめてみるとか、当時の自分なりにダイエットしたこともあります。
でも、毎回失敗しちゃって。結局、食べるのを我慢できなかったんですよね。3日も経てば、また元通り食べてました。
「明らかに体調がおかしくなった」高校卒業後、糖尿病と診断された
――なぜそこから70kgの減量をすることになったのでしょう。
やせるくん 高校を卒業したあたりから、明らかに体調がおかしくなったんですよね。当時はドラッグストアでバイトしていたんですけど、涼しい店内で立っているだけなのに、すぐに喉が渇いてカラカラになる。
2、3時間で4リットルぐらい水を飲んでも、なんか物足りないんですよ。しかも、ご飯を食べた後は、毎回異常なほどの眠気に襲われてしまって。
「なんか最近おかしいな」と思っていたときに、通っていた専門学校で健康診断を受けたんです。その結果、再検査の通知が来て、しぶしぶ病院に行ったら「糖尿病」と診断されました。
「痩せたらよくなるよ」と言われたのに、病院に行かなくなったワケ
――当時、治療は受けていたのでしょうか?
やせるくん はい。家の近くに糖尿病専門の病院があったので、そこに通っていました。先生からは、「太りすぎが原因の糖尿病だから痩せたらよくなるよ」と言われて、飲み薬で治療していましたね。
でも、薬を飲んでも、頑張って健康的な生活を意識しても、ほんの少し体重が減るだけ。なのに、ちょっとでも気を抜くと、すぐにもとに戻ってしまう。しばらく通い続けても、体重は140kgから変わりませんでした。
あまりにも変化が見られないから、言いづらいんですけど通院もだんだんしなくなっちゃって……。
――食事量は変化しましたか?
やせるくん 糖尿病と言われてからも、ほとんど変わりませんでした。痩せたい気持ちもあるし、このままじゃまずいって気持ちもあるんです。
でもそれ以上に、「食べたい」という気持ちが強くて。「食べられないくらいだったら、どうなってもいいや」って自暴自棄になって食べ続けてましたね。
「恋の力が糖尿病に勝ちました」ダイエットを決意した意外なきっかけ
――糖尿病になっても食べるのをやめられなかったと。では、いったい何がきっかけで減量に成功したのでしょうか?
やせるくん 恋、ですね。恋の力が糖尿病に勝ちました。
――恋!
やせるくん 20歳のとき、初めて好きな子に告白したんですよ。相手は、高校の頃から仲が良かった女の子です。その頃から、140kgある僕とも普通に接してくれて。一緒にご飯を食べに行ったりもしていました。
向こうは僕のことを、友達というか、マスコットのような感覚で見ていたのだと思いますが。
撮影=鈴木七絵/文藝春秋
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(仲 奈々)
