「会長の発言は事実とは言い難い」北中米W杯の“失敗”を米老舗誌が追及 給水タイムは競技よりも興行優先「CMで試合を映し損ねた局まであった」

インファンティーノ会長には多くの批判が寄せられた(C)Getty Images
4年前の大会からさまざまな変革の下、米国、カナダ、メキシコで開催された北中米ワールドカップ(W杯)は、閉幕後の現在もその内容をめぐる評価が議論されている。
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米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』も現地時間7月22日、公式サイト上で今回のW杯について、シンプルな問いを投げかけている。
「2026年ワールドカップは成功だったのか、それとも失敗だったのか?」と銘打ったトピックを掲載。今大会でのゲーム内容や、開催国それぞれの運営、また新たな取り組みなどを振り返り、独自に「成功」「失敗」などの評価を下す内容となっている。
同メディアは、リオネル・メッシ、キリアン・エムバペ、アーリング・ハーランドなどスターが存在感を放ったとして、サッカーのクオリティを「成功」と評し、また、開催都市のホスピタリティ、スタジアムの雰囲気にも合格点を与えた。
一方で、新たに取り入れられた2つの試みは「失敗」と断じている。
1つ目は、48か国への拡大に伴う新フォーマットだ。3位までがトーナメント進出の可能性を残す形式が複雑だったと説いており、その他でも、ジャンニ・インファンティーノFIFA会長からの反応として、「この拡大によってより多くの国々が世界の舞台で存在感を示せたという声もある」と指摘しつつ、続けて、「しかし、その一方でグループステージ全体のレベルは薄まり、強豪国にとっては突破の緊張感が乏しく、『死の組』と呼ばれるような激戦区も生まれなかった」と同メディアは主張。
さらに、「あえて具体名は挙げないが、『すべてのチームが高いレベルで戦った』というインファンティーノ会長の発言は、事実とは言い難い。大会拡大の本当の目的は、試合数増加による収益拡大にあると言える」と私見を綴っている。
もう1つは、前後半の途中に設けられた3分間の「給水タイム」。ここでも同メディアは厳しい意見を並べており、「『ハイドレーションブレイク』、このアナウンスほど、今大会で歓迎されなかった言葉はなかったかもしれない」と論じており、「選手の健康管理を名目に導入された制度だったが、空調設備の整ったスタジアムでも実施され、結果としてサッカーは『前後半』ではなく『4クォーター制』のような競技へと変わってしまった」と振り返る。
さらに、開催期間中にも物議を醸した試合中でのコマーシャルにも言及。「多くの放送局はこの時間を喜んでCM枠に活用し、中にはCM放送によって試合の約10秒間を映し損ねた局まであった」と苦言を呈している。
また記事内では、今回のW杯を総括する形で、「この夏の大会は史上最大規模となった。しかし、それが必ずしも最高の大会だったとは言い切れない」とも綴っている。ピッチ内外で不本意な話題が絶えなかった北中米大会。4年後への改善点はやはり、少なくはないかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

