エンドロールが終わり、館内が明るくなる。だが、立ち上がる客はまばらだった。高揚感ではなく、戸惑いを含んだざわめきと、目の前で起きた物語をどう消化していいかわからない沈黙が、劇場を包んでいた。客席の半分以上は子ども連れの親子である。キョトンとした表情を浮かべる子どもの横で、「何てものを見せられたんだ」とでも言いたげな顔をした親が、あちらこちらにいた。かくいう私も、すっかり打ちのめされていた。原