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 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会決勝が19日(日本時間20日)に行われ、スペインが前回王者アルゼンチンを延長戦の末、1―0で破り、4大会ぶり2度目の優勝を決めた。延長後半1分にFWフェラン・トレス(26=バルセロナ)が決勝点を挙げ、国際Aマッチ38試合連続不敗の世界新記録を達成。堅守も光り、優勝チームとしては大会最少となる1失点で乗り切った。MFロドリ(30=マンチェスターC)が大会MVPに選ばれた。

 優勝への扉をこじ開けたのは延長後半の開始早々、華麗なるパスワークからだった。右サイドからDFポロがクロスを入れ、FWウィリアムスが頭で折り返す。揺さぶりをかけた7本目のパスにFWトレスが飛び込んで決勝点を決めた。「神は信じる者、最もふさわしい者にチャンスを与える」。

 約8万人をのみ込んだスタジアムが歓喜に揺れた。初優勝した10年大会決勝でイニエスタが決めた決勝点と同じく延長後半に試合が動いた。殊勲のFWは誇らしげに左胸のエンブレムを指した。

 伏兵カボベルデと引き分けた初戦で好機を逃した。以降は控えに回っていたが「僕への批判はあったと思うが、運命は決まっていると信じている」とトレス。ベンチでも準備を怠らなかった。アシストのウィリアムスとともに途中出場で結果を出し、チーム力の高さを見せつけた。

 W杯最年長の65歳28日で優勝したデラフエンテ監督は「我々は最も団結したチーム」と言う。13年のU―19代表監督就任から年代別代表の指揮官を歴任。22年W杯後にA代表に上り詰め、現代表の大半を育成年代から指導。チーム最多5得点のFWオヤルサバルも「多くの選手は10年ぐらい一緒にやってきた。それが大きかった」と話す。パスワークと組織力を極めた。

 大会MVPに選ばれたMFロドリは象徴的な存在だ。得点もアシストもないが、今大会最多799本のパスを出して成功率93%。走行距離も全選手最長の9万6233・71メートルを記録。「プレーの大きな部分はパスの正確性を再現してボールを安全に扱うこと」と言う。65%と相手を圧倒したボール保持率は攻撃に加え、守備でも効果を発揮。歴代最少の大会1失点と1大会最多の7試合無失点を支えた守護神シモンは「他のGKほど頑張る必要がない。守備の質を維持してくれた仲間を誇りに思う」と話した。

 24年から続く連続不敗は世界一を決めるW杯の決勝で単独最多38試合に更新した。「我々は全てを勝ち取った。一体感があったからこそ強くなった」とデラフエンテ監督。無敵艦隊の航海は続く。