成功する人は何が違うのか。RAVIPAの新井亨社長は「本当に資産を築いている人ほど、その生活は驚くほど地味だ。その裏には、富裕層が何十年、何世代にもわたって徹底している“考え方”がある」という――。

※本稿は、新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再編集したものです。

■成功を見せびらかす人を信じてはいけない

近年、SNSには「成功者」を名乗る人の情報があふれています。

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※写真はイメージです - 写真=iStock.com/yacobchuk

高級車、海外旅行、豪華なレストラン、ブランド品に囲まれた生活。

SNSでは、誰でも自分を自由に演出することができます。写真の撮り方、投稿の見せ方、切り取る瞬間によって、実際よりもずっと成功しているように見せることができるのです。

高級車の写真があっても、それが本人の車とは限りません。高級ホテルの写真も、自分が泊まったものかは分かりません。豪華な食事の投稿も、転載写真かもしれません。

華僑の家庭教育では「成金的な見せ方をする人とは距離を置け」と教えます。

なぜなら、彼らは「お金を見せびらかす人は、本当のお金持ちではない」と考えており、派手な生活をSNSで見せる人は、むしろ信用されない傾向があります。そうした行動の裏には「満たされない心」があると考えられているからです。

自分の価値を証明するために、コンプレックスを埋めるために、見栄を満たすためにお金を使ってしまう人は、資産を守ることができないと見られてしまいます。

つまり、浪費を見せびらかす人は、お金を増やす能力も、お金を守る能力も、お金を長く持ち続ける能力もない人だと判断されるのです。

だからこそ、華僑はそうした人とビジネスをすることも、深く関わることも避けます。

■本当のお金持ちの“3条件”

華僑の家庭では、「本当のお金持ちを見極めなさい」と教えます。

では、本当のお金持ちとはどのような人でしょうか。

華僑の教育では、三つの能力を持っている人を本当のお金持ちだと教えます。

本書でお話ししたように、大切なのは「お金を稼ぐ力」、「お金を守る力」、「お金を増やす力」。この三つが揃って初めて、本物のお金持ちと呼ばれるのです。 株式、不動産、事業など、長期的に価値を生み続ける資産を持っている人たちは、わざわざSNSで自分の生活を見せびらかす必要がありません。

なぜなら、お金を見せることで評価される必要がなく、本当に資産を築いている人ほど、生活は意外なほど地味です。無駄な浪費をせず、資産を守り、長期的な視点で増やしていきます。

それに対して、日本では「派手な成功」に憧れてしまう人が少なくありません。

特に若い人や子どもは、SNSで見える派手な成功に憧れてしまうことがあります。高級車やブランド品、豪華な生活を見ると、それが本当の成功の姿のように感じてしまうからです。

しかし、実際にはそうした生活を見せている人の中には、資産形成ができていない人のほうが多く、少しでも収入が止まった瞬間に生活が不安定になってしまいます。

だからこそ華僑の家庭では、「見せるお金ではなく、残るお金を作りなさい」という教育を徹底しているのです。

高級車、ブランド品、豪華な生活が本当のお金持ちの姿とは限らないのです。本当に目指すべきなのは、人に見せるためのお金ではなく、人生を安定させるための資産なのです。 華僑はその違いを、子どもの頃から徹底して教えているからこそ、何十年、何世代にもわたって富を守り続けることができるのです。

本当のお金持ちは見せびらかさない。稼ぎ、守り、増やす力を持つ人が富を残す。

■「学び=知識を増やすこと」ではない

勉強や学びというと、多くの人は「知識を増やすこと」だと思っています。

本を読む、動画を見る、セミナーを聴きにいくといった新しい情報をたくさん集めることが、学びだと考えている人はとても多いでしょう。

もちろん、知識を取り入れることは大切ですが、それだけでは本当の意味で理解しているとは言えません。

本当に理解しているかどうかは、「アウトプットできるかどうか」で決まります。

アウトプットとは、自分の言葉で説明することです。たとえば、人に説明できる文章にしてまとめて自分の考えとして話すことができて初めて、その情報は自分のものになります。

なぜなら、人に分かりやすく説明するためには、自分自身がしっかり理解していなければならないからです。もし理解が曖昧な場合、うまく説明することができません。言葉が出てこない、うまく話がまとまらない、そして最終的に何を言いたいのか自分でも分からないという状態になることがあります。

これは決して悪いことではありません。むしろ、自分の理解がまだ浅いことに気づく大切なサインです。

だからこそ、成功している人ほどアウトプットを大切にしています。学んだことを自分の言葉で周りや社員に説明する。人に伝えることで実際に行動できるレベルにまで落とし込む。こうしたプロセスを通して、知識は本当の意味で身についていきます。

■ビジネスの現場で重要な力とは

これはビジネスでも同じです。たとえば、自分がどんなビジネスをしているのかを考えてみてください。

「自分は何の仕事をしているのか」
「誰に価値を提供しているのか」
「どこで利益が生まれているのか」

こうしたことを、1分以内で分かりやすく説明できるでしょうか。

実際のビジネスの現場でも、この「短く簡潔に説明する力」はとても重要です。

自分の商品やサービスを1分以内で分かりやすく説明できるかどうかは、大きな差になります。なぜなら、人は長い説明を聞くことに慣れていないからです。ビジネスの内容を短い言葉で伝えられる人ほど、自分のビジネスを深く理解していると言え、話が長くなってしまう場合は、まだ理解が整理されていない可能性があります。

写真=iStock.com/Vladimir Vladimirov
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Vladimir Vladimirov

成功している経営者は、自分のビジネスをとてもシンプルに説明することができます。

どんな価値を提供しているのか。どこで収益が生まれているのか。なぜお客様があなたの会社のサービスを選ぶのか。

こうしたことを、誰にでも分かる言葉で話すことができます。つまり、自分のビジネスを深く理解しているのです。

華僑の人たちも、この「アウトプット」をとても大切にしています。子どもに学びを授けるときも、ただ知識を覚えさせるだけではなく、「それを自分の言葉で説明できるかどうか」を重視します。

新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)

人に分かりやすく話すことができるようになると、知識は本当に自分のものになります。

さらに、アウトプットにはもう一つ大きなメリットがあります。それは、理解が深まることです。人に説明しようとすると、「なぜそうなるのか」を考えるようになります。その結果、知識が整理され、より深く理解できるようになります。

つまり、「インプット」と「アウトプット」の両方があって初めて完成するのです。

自分の言葉で説明できるようになって初めて、その情報は価値を持ちます。そして、その力がビジネスや人生の大きな武器になります。子どもに伝えたいのも、この考え方です。知識を集めるだけで満足するのではなく、自分の言葉で説明することができて初めて、本当に理解していると言えるのです。

知識は話せて初めて本物になる。アウトプットが理解を完成させる。

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新井 亨(あらい・とおる)
RAVIPA社長
サブスクD2C総研代表取締役。ARAIインベストメント代表、Telemarketing One代表取締役。RAVIPA代表取締役社長。英国ウェールズ大MBA卒業。年商1000億の企業のサポートも行なうサブスク業界の第一人者。中国・北京へ留学し、現地で富裕層向け美容室事業、貿易事業、不動産事業など複数事業を成功へ導く。2024年には東京証券取引所へ新規上場を果たす。サブスク事業などクライアントのマネタイズ実績は累計1000億円以上。著書に『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)などがある。
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(RAVIPA社長 新井 亨)