キアヌ・リーブス主演映画「47RONIN」監督 詐欺容疑で実刑判決
日本の忠臣蔵を題材にした米俳優キアヌ・リーブス主演の米映画「47RONIN」(2013年)で監督を務めたカール・リンシュ被告(50)が、配信大手Netflixから多額の制作費をだまし取った詐欺事件で禁固30か月の実刑判決を受けた。
1100万ドルを着服して暗号資産の取引や高リスクの証券取引などを行ったとして通信詐欺やマネーロンダリングなどの罪で起訴された同被告は、昨年12月に有罪評決を受けていた。
米ロサンゼルス・タイムズ紙などによると、ニューヨーク・マンハッタンの連邦地裁が6月30日、禁錮30カ月と3年間の保護観察ならびにNetflixへの1100万ドルの返還を命じたという。同被告の代理人からはコメントは出されていない。
Netflixは同被告が監督する予定だったSFドラマ「ホワイトホース」のために4400万ドルを費やしていたが、作品が完成することはなかった。被告は2020年3月に受け取った制作費を投資以外にも、ロールス・ロイスやフェラーリなど高級車や時計、衣類などの購入費や自身の離婚手続きの弁護費用にも充てていたという。
量刑言い渡しの際に、被告と弁護団は精神衛生上の問題や服薬に伴うトラブルに起因するものであり、現在は新たな医療提供者のもとで問題に対処していると説明していた。また、リーブスも判所に情状酌量を求める書簡を提出し、「私は精神科医でも心理学者でもないが、カールの芸術仲間、そして友人としての私の見解ではカールは交渉内容の規範や範囲、そして状況を過大解釈することで自らを破滅させた結果、彼自身と相手方を対立させてしまう傾向がある」と述べていた。(千歳香奈子)

