「日本は遥かに強かった」あっけなく散ったチュニジア 監督交代の“ショック療法”も効果なく、選手たちは涙の訴え「僕らはレベルが低すぎた」【W杯】

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日本に対して終始防戦一方だったチュニジアイレブン(C)Getty Images

 一か八かの“ショック療法”の効果は何もなかった。現地時間6月20日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)のグループFの第2戦で、チュニジア代表は日本代表に0-4で敗北。あっけない形で敗退が決まった。

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 青きサムライに抗うには、あまりに準備が足りなかった。チュニジアは1-5で敗れたスウェーデン代表との初戦直後の15日に今年1月に招聘したばかりだったサブリ・ラムーシ監督を電撃的に更迭。W杯での指揮経験を持つフランス人のエルヴェ・ルナール監督に再建を託したが、荒療治はイレブンの意識を高めるには至らなかった。

 開始早々の4分に鎌田大地の先制ゴールを献上したチュニジアは、なおもアグレッシブな日本の素早いパスワークに翻弄され、成す術なし。31分に上田綺世に強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らされると、完全に戦意を喪失。2点を失った後半も全くと言っていいほど反撃の気配を見せられず。防戦一方のまま敗れた。

 2試合で9失点と守備陣が崩壊した。日本に地力の差を見せつけられたチュニジアイレブンには、電撃的な形で招かれた指揮官も頭を抱えた。試合後に米中継局『beIN Sports』のフラッシュインタビューに応じたルナール監督は「選手たちは懸命に戦い、最後まで諦めなかったが、守備があまりに弱すぎた。我々は自分たちより遥かに強いチームに敗れたんだ」と豪語。いわば横綱相撲と言える盤石の戦い見せつけた森保ジャパンとの差を嘆いた。

「チームに色々な出来事が起きた中で士気を維持するのは難しい。選手たちにとって簡単な試合じゃなかったことは分かっている。だが、我々はもっと粘り強く戦わなければならなかった。敗退が決まっていることは分かっているから、最後の試合では少しばかりプライドを持って臨む必要がある」

 そして、激動の日々を送り、日本に打ちのめされた選手たちからは、母国のサッカー界に“改革”を求める声が上がった。

 29歳のストライカー、ハゼム・マストゥールは、チュニジアのスポーツ専門メディア『Sans Gants』において「もう言うことは何もない。チュニジア・サッカーは根本から改革しなければならない。僕らは事前合宿以来、何もかもうまくいかなかった」と嘆き。さらにアリ・アブディは同メディアで「チュニジアのサポーターの皆さんに謝罪します」と涙目になりながら吐露。そして、変化を訴えかけた。

「あっちこっちに情報を漏らすことに喜びを見出す人たちには謝罪しない。それは国益に反するからだ。僕らに与えられた時間はあまりになかった。今は欠陥を修正する代わりにすべて壊して再構築しなければいけない。今の僕らは草の根レベルから見直す必要があるし、ワールドカップで戦うにはあまりにレベルが低すぎた」

 チュニジアを呆然とさせた日本。その強さは、間違いなく“まぐれ”なんかではない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]