Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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(アメリカ トランプ大統領)
「我々はイランを非常に激しく攻撃する。きのう彼らを激しく攻撃したが、きょうもとても激しく攻撃することになる」

緊張が高まる中東情勢。

8日夜、ホルムズ海峡で警戒・監視活動にあたっていたアメリカ軍のヘリコプター1機がイラン軍によって撃墜されたことをきっかけに、“報復攻撃の応酬”となっています。

アメリカ中央軍は10日、イラン国内の防空施設や通信システムなど複数の標的に向け、自衛のための追加の攻撃を行ったと発表しました。「イランが続ける不当な攻撃への対応だ」と説明しています。アメリカ中央軍は、前日の9日にもホルムズ海峡付近にあるイランの防空施設などを攻撃したと発表していて、アメリカによるイランへの攻撃は“2日連続”となります。

ニュースサイト「アクシオス」は、10日、トランプ大統領はイランの交渉姿勢を変えさせるため、大規模で短期間での攻撃を選択肢として検討していると報じています。

一方、ロイター通信によりますとイラン側は11日、報復としてバーレーンにいるアメリカ軍第5艦隊を標的に攻撃を行ったということです。また、イラン軍最高司令部はホルムズ海峡を封鎖すると発表し、海峡を通過しようとするいかなる船舶も攻撃すると警告。その後通過しようとした船舶2隻を攻撃したということです。

一方、アメリカ中央軍はSNSに「商船は海峡で自由に航行を続けている」と投稿し、イランによる封鎖を否定しています。

中東情勢で株価も乱高下。

11日朝の日経平均株価は一時1800円以上 値を下げ、約3週間ぶりに6万2300円台まで下落しました。中東情勢の悪化への懸念が強まり、原油価格が1バレル90ドル台前半まで上昇。この影響で、東京株式市場も売り注文が多くはいりました。ただ、その後は反発し、終値は前日より38円高の6万4217円となりました。

また、これは長引く中東情勢の影響について製造業500社に聞いた調査結果です。「軽微な影響」との回答が30.6%だった一方で、「業績に影響が出るレベル」が48.4%。「事業継続に支障がある」が13.6%と、深刻な打撃が広がっていることがわかります。

中東情勢の影響は、私たちの生活のこんなところにも…。

(高山 基彦 アナウンサー)
「コシが強い、弾力がある。のどごしが良くておいしいです。ただ、庶民の味方、うどんが今ピンチなんです」

これは、静岡県内を中心に約40店舗を展開する、そば・どんチェーン「鐘庵」の姉妹店。看板メニューのカレーうどんは1杯950円。主な材料である小麦粉が、この1年で約15%値上がりし、1年前と比べ、1杯100円値上げしたということです。

(鐘庵・鐘壱など経営 大鐘 雅貴 社長)
「うどんを安くお客様に提供したいけれども品質は保ちたい。おいしいものを召し上がっていただきたいので、どうしても価格に転嫁させるしかない。全て値上がりしていて、値上がりしていないものを探す方が難しいくらい、全てのものが値上がりしている」

この店では、オーストラリア産の小麦粉を月に100キロほど使用しているということですが、問屋からすでに12月以降の値上げが通告されているということです。

(鐘庵・鐘壱など経営 大鐘 雅貴 社長)
「オーストラリア産は日本人の口に合わせて作られている」
Q.オーストラリア産の小麦は欠かせない?
「そうですね。価格は安定して欲しいけど、もう見守るしかない。耐えるしかないと思っています。私たちの技術で対応できるものは対応するんですよ。水の量増やすとか、製麺の仕方を変えるとか。それでも対応が効かないものも出てくるので調整しながら上手に見守りたい」

農林水産省によりますと、現在、日本で使われている小麦の8割以上が「輸入小麦」。中でも、オーストラリア産は、タンパク質の含有量が、もちもち食感を出すのに適しているため、国内のうどんの半数ほどに使われているといいます。しかし、先週、オーストラリア政府は、新年度の小麦の生産量が、前の年度に比べて26パーセント減るとの予測を発表。雨が少なく収穫が低調だと予測していたところに、中東情勢の影響が直撃し、燃料や肥料の調達が難しくなっているということです。

静岡市内のスーパーでは…。

(高山 基彦 アナウンサー)
「麺の売り場着てみますと、うどん、うどん、うどんと…種類が豊富なんですね。あと、うどんの売り場面積を見てみても、すごく広くて
ニーズが高いことがわかります」

このスーパーでは、今のところ、うどんの値段に大きな変動はないということですが、小麦粉価格の上昇には神経をとがらせています。

(田子重 西中原店 井上 敬也 店長代行)
「米と同じくらい頻繁に食べるような主食っていう形ではあるポジションなので、やっぱりないと寂しいとか、ないと辛いとか、そんなような食事の一種じゃないかなと思います」

去年、”コメ不足詝となった際には需要が大幅に伸びた庶民の味方ともいえるうどん。消費者は…。

(客)
「子どもが麺類好きなので、もともとそんなに高いものじゃないので、焼きうどんとかもできますし、野菜も食べてくれるので、結構ありがたいですね」

そして、静岡県民には馴染みの深いこの商品も…。サクラエビのかき揚げに濃い目のつゆが特徴。アルミ鍋で手軽に食べられることから長年親しまれてきました。

(赤のれん 加藤 祐三郎 社長)
「2つで1000円近くすると…買う方も考えてしまいますよね」

現在の販売価格は1個約500円。この春、桜エビの高騰でかき揚げの仕入れ値が、25円から約4倍の100円近くまで値上がりし、値上げに踏み切りました。しかし、値上げする分、販売数量は落ちてしまうため、これ以上の値上げはできないといいます。

(赤のれん 加藤 祐三郎 社長)
「高くするのは限界だと思っています。我慢できるところまで我慢しようと思っています」

農水省によりますと、日本のうどん用の小麦は一定量を確保しているとしながらも、今後の動向を注視していくということです。

(スタジオ解説)

(徳増 ないる キャスター)
様々なところに影響が出ていますが、再びこの中東情勢、緊張が高まっています。報復の応酬が続いているこの現状、坂口さんはどうご覧になりますか?

(コメンテーター 経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
これまでトランプ大統領が30回以上、イラン戦争でも終結に近づいていると発言したらしいんですが、現実を見ると泥沼にはまっているみたいでちょっと不安ですね。

(徳増 ないる キャスター)
本当に終わりが見えない状況になっていますよね。そして経済への影響ですけれども、こちらご覧ください。中東情勢の影響について製造業500社に聞いた調査結果です。これを見てみますと、業績に影響が出るレベルと答えた業者が48.4%。事業継続に支障が出るが13.6%と…非常に大きな影響が出ると答えている業者が多いんですけれども、津川さん、これをご覧になって国内企業への影響をどうご覧になりますか?

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
製造業…日本の経済の中でも非常に大きなエンジンですから、その中でですね、13.6%が事業継続に支障が出るというふうにお答えになっていると非常に大きな数字だなというふうに思うんですが…。ただこれを見るとですね、影響なし、軽微な影響…というのも割合多いなと思うんですが…。これ坂口さんにうかいたいんですが、これは製造業といっても何を作っている製造業かによって影響力が違うというのが数字に出ているということでよろしいですかね?

(コメンテーター 経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
…という側面と、製造業って、売上の中の1割から2割が原材料費といわれているんですね。この原材料費が、今回、中東の影響で高騰しているわけですので、もしかすると、その価格を最終のお客さんに転嫁することができたら、軽微な影響で済んでいる可能性はありますよね。

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
その業種によって違ったり、企業の大規模か、小さいか…というところによっても変わってくるかもしれないということですね?

(コメンテーター 経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
…交渉力とかによって変わるかもしれないですね。

(徳増 ないる キャスター)
また、私たちの食卓にも上る「うどん」などにも、今後、影響が出るかもしれないということなんですが、坂口さん、どう思いますか?

(コメンテーター 経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
今、冷静に付け加えておきますと、今、令和8年ですけど、令和5年ぐらいから若干ではあるんですけども、小麦粉が下がっている傾向なんですね。

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
小麦粉の値段が下がっている…。

(コメンテーター 経営コンサルタント 坂口 孝則 氏)
ただ、最近は中東の不安定さがありまして…上がりつつありますし、加えて、燃料とか使っていない業者さん…はないと思うんですね。なので、特に、この半年後ぐらいからは影響がまた見えてくるかもしれないですね。

(徳増 ないる キャスター)
はい。