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 5日は「こどもの日」。自慢の父を持つアマチュア球界の選手、マネジャーたちが、少年少女時代の思い出や夢などを振り返り、父への感謝や今後への決意を語った。盛岡大付(岩手)の柳葉一路(いちろ)内野手(3年)は、「踊る大捜査線」などで知られる俳優の父・柳葉敏郎(65)譲りの表現力を武器に主将としてチームをけん引する。

 逆八の字の太い眉、意志の強さがにじむ澄んだ瞳が「柳葉家」の証だ。昨秋の新チーム始動から盛岡大付の主将に就任した柳葉は「甲子園に行くことが一番の恩返しになる」と思いを明かした。

 守備力を強みにする1メートル68、52キロ、右投げ左打ちの二塁手は、全国から精鋭が集う強豪で異彩を放ってきた。入部当初から先輩や指導者に意見を言い切る姿に、関口清治監督は「もう1年の時から主将にしようと決めました」。公式戦ではベースコーチを務める機会が多いが、俳優の父顔負けの表現力で統率し「父が(秋田の)実家でセリフの練習をしている姿から“見えるところだけ頑張っても結果はついてこない”と学びました」と常に模範として振る舞う。

 踊る大捜査線に室井慎次役で出演した柳葉敏郎の長男だと知られると「室井さん〜」、「レインボーブリッジ封鎖できません〜」と数えきれないほど言われてきた。それでも「悪いことばかりじゃないんですよ」と白い歯を見せる。新入生歓迎会では父が所属した一世風靡セピアのデビューシングル「前略、道の上より」のパフォーマンスを披露。父まで「ソイヤ!ソイヤ!」とサプライズで加わり、1年生と保護者の興奮は最高潮に達した。

 長嶋茂雄ファンの父の影響で始めた野球が大好きだ。将来は俳優ではなく野球関係の仕事に就くことが夢。「両親から一つの道を歩んでほしいと願いが込められて一路という名前を頂きました。一路と書いて“野球”と読むくらい野球に打ち込んでいきたい」と球道一直線。高校最後の夏、甲子園で「ギバちゃん2世」が一世を風靡(ふうび)する。(柳内 遼平)