働いていると、失業や休職、転職などだれにでも仕事の転機が訪れるもの。そんなとき、申請するだけで受け取れるお金があることを知っていますか? じつは、制度を知らないまま使いそびれているケースも少なくありません。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに、仕事にまつわる見落とされがちな制度を中心に、わかりやすく教えてもらいました。「知らなかった」で損をしないために、ぜひチェックしてみてください!

1:働きながらスキルアップのために勉強したら…最大64万円!

国や自治体ではさまざまな給付金、補助金、助成金などを提供していますが、受給の対象であっても、自ら申請しないとお金を受け取ることはできません。

「制度を知らないと、もらえるはずのお金をもらい損ねることに」(井戸さん、以下同)

資格取得を支援してくれる給付金がいっぱい!

在職中や退職から1年程度の人が資格を取得したり、スキルアップをするための勉強をすると、受講費用の一部を「教育訓練給付金」として受給可能。取得が難しい資格や専門性の高いスキルを習得すると、給付金も上がります。

申請条件:雇用保険加入
申請場所:ハローワーク

●受講・学習費用の給付金がもらえる資格リスト

資格によってもらえる給付金の割合が異なります。気になる資格の割合をチェックしてみましょう。

・20%:簿記、英検、ITパスポートなど

受講費用の20%(上限10万円)が申請すると返金されます。
前回の受講から3年以上たっているなどの条件あり。

・50%:介護支援専門員、大型自動車免許など

受講前にキャリアコンサルティングを受ける必要が。

※受講費用の50%(上限25万円)まで支給。

・80%:看護師、歯科衛生士、美容師、保育士など

学習費用が受講中、6か月ごとに支給。資格取得後、1年以内に雇用されると受講費の一部を返金。年間上限64万円。

※ 80%の場合も同様。

2:失業したら…約74万4840円の受給が可能※

職を失ってもむやみに焦る必要はなし。

退職前の2年間に通算12か月以上、雇用保険に加入していれば、失業保険の基本手当が受け取れます。パートでも週20時間以上働いている人は受給可能。

申請条件:再就職の意思と能力
申請場所:ハローワーク

※ 日給6207円×120日間(35歳以上45歳未満、被保険者期間10年以上20年未満)

3:ハローワークには「もらえるお金」がいっぱい!

65歳で定年退職したら「高年齢求職者給付金」、定年後の再就職で収入が大幅に減ったら「高年齢雇用継続基本給付金」、定年退職前に再就職で収入が減ったら「就業促進定着金」などが条件を満たせばもらえます。

自分が住んでいる自治体の広報誌・アプリは要チェック!

「申請すればもらえるお金」は自治体が窓口になっているケースが多いので、広報誌やアプリをこまめにチェック。広報誌は自宅に配布されるほか、市区町村役場にもあります。

※ この記事は1月8日現在の内容です