YouTube動画「社長の悩みがコレで消える!企業が効果的かつ持続的に結果を出し続けるための方法とは!?」で、脱・税理士の菅原氏が「組織の問題の98%は仕組みの問題、残り2%は人の問題」と断じ、その真意と経営現場での運用を語った。テーマは“仕組み化の技術”である。

冒頭、菅原氏は「まず始めて、継続して、習慣化させ、当たり前にする」と強調。特定個人に依存する運営はリスクであり、個人が入れ替わっても再現する設計に切り替えるべきだと述べる。自身も「僕の目標=会社の目標」から「組織の目標」へ舵を切ったと明かす。

取り上げた書籍は、アチーブメント株式会社 取締役・橋本拓也氏の『部下を持ったら1番最初に読む本』。全3回の最終回として、5つの技術を総括し、今回は第5の「仕組み化する技術」に焦点を当てた。5つとは、①リーダーシップの技術(部下の上質世界に入り影響を与える)、②見守る技術、③個人の成長支援の技術、④水質管理の技術、⑤仕組み化する技術である。

社長の悩みは結局「人間関係」と「お金(業績)」に二分される。菅原氏はマトリクスで示し、理想は“人間関係を重視しながら高業績を出す”領域だと整理。成果偏重のボスマネジメントは関係を壊し、関係偏重は成果を腐らせる。だからこそ仕組みで両立させるしかない、と切り込む。

実務の中核は3ステップだ。第1に言語化――会社は何のために誰のために存在し、どう貢献するかを明確にし続ける。菅原氏は理念を「かっこよく」と定義し、判断基準に据える。第2に相互理解――上質世界を互いに共有し、価値観の土台を合わせる。第3に運用――仕組みとして回す。

運用の型も具体的だ。毎週の全社会議で価値観とメッセージを徹底共有し、続けて部門会議で成功事例を交換、さらに小チーム会議で目標達成を支援する。半期(または月次)のワンオンワンで「良かった点/もっと良くできる点」を自己評価し、次の行動に落とす。理念に基づく表彰制度でモデル行動を可視化し、グレード制度で成長の道筋を明確化する。日々はフィロソフィー日記やPDCA日記で習慣を“歯磨きレベル”に定着させる。

統計学者のウィリアム・エドワーズ・デミング博士の言葉を引きつつ、菅原氏は「人間関係の揺らぎは、仕組みの未整備の信号だ」と手厳しい。最後に「メンバーを幸せにするのがマネージャーの仕事だ」との一節を紹介し、自社は“今がいちばん幸せな状態”だと語った。高業績と良好な関係は両立する。方法は既に示されている。

本編は、個人依存から脱却し再現性のある組織運営を模索する経営者・管理職にとって、具体策と設計思想を同時に確認できる内容である。

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