「去年の19点を見ても足りない。言われるのは当然」広島新エースの覚悟。10年ぶりVへE-1級の大爆発なるか「代表が良いきっかけになった」
豊富な得点パターンを持つ万能型FWとして、着実にキャリアアップするなか、今夏のE-1選手権で30歳にして初めて日本代表入り。すると、香港との初戦で大量4発、韓国との優勝決定戦でV弾を叩き込み、得点王に輝く大活躍を見せた。
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J1は7月中旬から1か月弱の中断期間に突入。選手たちは束の間のオフを過ごした後、8月6日に行なわれる天皇杯ラウンド16に向け、再始動した。
サンフレッチェの再始動日、インタビューのために、広島県安芸高田市にある自然豊かな練習場に足を運ぶと、背番号9の溌溂とした声が際立っていた。率先してチームを盛り上げる姿は中心選手そのものであり、まさにエース。今季から紫のユニホームを身にまとう新戦力でありながら、加入してから何年も月日が経っているように感じられた。
「ピッチ外でもみんな本当に仲が良いです。コミュニケーションはグラウンドの中だけじゃないので、そこを含めてだいぶチームに馴染んでいるかなと思いますね」
サンフレッチェは現在、J1首位を走るヴィッセル神戸と勝点4差の5位、そして自身はここまで4ゴール2アシストだ。
「前半戦はゲーム数が多くて、少し疲労が溜まってパフォーマンスを落としていた時期もありました。だけど、自分としては日本代表が良いきっかけになって、この間の新潟戦とかは比較的また良いパフォーマンスができました。得点はなかったですけど、しっかりチームには貢献できたかなと思います。
その後に長期休みを挟んで、今日久々に始動して、残りの後半戦に向けて、ACLエリートも始まりますし、ここからもう1つ2つ状態を上げていきます。本当にここからタイトルが懸かってくる時期になるので、今以上にもっともっと良くしたいなと思っています」
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今季J1で奪った4ゴールのうち3ゴールがPKによるもの。ジュビロでプレーしていた昨季は日本人最多タイとなる19ゴールを記録した事実を考えれば、なおさら物足りない数字であることは十分理解している。
「去年19点だったところを見ても足りないと思います。得点を求められて入ってきたので、期待もあった分、足りないです。そこを言われるのは当然だと思います。ここからまだ試合もありますし、得点、アシストを増やしていきたいですけど、チームが勝てるようなプレーに関して言えば、数字だけじゃなくて内容も、もう少し良くしていきたいです」
特長は「得点力」「スピード」「献身性」などが挙げられることが多い。自身ではセールスポイント、武器をどう捉えているのか。
「去年もそうですけど、クロスからの得点が多いので、しっかり良いところに入って、クロスから点を取っていけるところ。そこが自分の1番の武器だと思っています」
人並外れた爆発力は昨季やE-1で実証済み。サンフレッチェでも自身の価値を最大限に発揮できるか。10年ぶりのJ1制覇が懸かる大事な終盤戦に向けて、新エースは改めて意気込みを示した。
「Jリーグは残り14試合で、ここからACLも始まりますし、天皇杯、ルヴァンカップと今のところまだ全てタイトル獲得のチャンスが残っています。そこに対して、やっぱり得点もそうですけど、毎試合チームにしっかり貢献して、移籍してきた自分の意味、自分の価値を証明できるように。チームメイトみんな仲良いですし、雰囲気も良くて、サポーターも本当に熱いし、温かいチームなので、貢献できるように、優勝できるように頑張りたいです」
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
