2024年4月1日に、光速を超えた通信のためのプロトコルがRFC 9564として公開されました。長らく光速が通信速度の上限としてボトルネックとなっており、光速の限界を突破できるというRFC 9564の仕組みはある意味画期的なものとなっています。

RFC 9564 - Faster Than Light Speed Protocol (FLIP)

https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc9564



April Fools' Day Request for Comments - Wikipedia

https://en.wikipedia.org/wiki/April_Fools%27_Day_Request_for_Comments

RFCはRequest for Commentsの略称で、1969年の登場時には「Request for Comments(コメントを求める)」の文字通り公表された内容について意見を求めるための文章でしたが、2024年時点ではインターネットの標準化をすすめるIETFによる技術仕様の保存・公開形式となっています。

RFCは既に標準であったり、標準化中の技術仕様についての文章が多いものの、中にはジョーク的な内容のものも存在し、1989年以来、毎年のように4月1日にはユーモラスなRFCが公開されてきました。

2024年4月1日に公開されたのは「Faster Than Light Speed Protocol(FLIP)」で、直訳すると「超光速プロトコル」です。ドキュメントによると、大規模言語モデルなど人工知能(AI)が進歩したことで、超光速プロトコルの設計が可能になったとのこと。具体的にはAIを使用して将来のパケットが到着する前に受信側でパケットを予測することで、輻輳(ふくそう)を回避したり、セキュリティを強化したり、パケットの配信を高速化したりできると述べられています。



こうした将来のパケットを予測できるFLIPは攻撃者による悪用も懸念されています。盗聴したデータをそのまま攻撃に使用するリプレイ攻撃に変わり、将来のパケットを予測する「フューチャープレイ攻撃」が登場する可能性がある模様。

また、FLIPの仕様はAIを使用して考案されており、「愚かな人間がレビューするべきではなく、愚かな人間に変わって複数のAIチャットサービスがレビューした」とされており、AIが急速に普及する2024年らしいエイプリルフールのジョークとなっていました。

エイプリルフールのジョークRFCは今回のFLIPのほか、伝書バトによるIP通信のためのプロトコルやコーヒーポットを操作するための「Hyper Text Coffee Pot Control Protocol (HTCPCP/1.0)」、悪意のある攻撃のための通信ではセキュリティフラグを立てるという決まりなどさまざまなものが存在しています。

これまでエイプリルフールに公開されてきたジョークRFCは、Wikipediaの「April Fools' Day Request for Comments」というページに一覧形式でまとめられているので、気になる人は確認してみてください。

April Fools' Day Request for Comments - Wikipedia

https://en.wikipedia.org/wiki/April_Fools%27_Day_Request_for_Comments