「京都グルメ」といえば、京料理や抹茶スイーツなどが思い浮かぶかもしれませんが、実は京都はハイレベルな多国籍グルメが楽しめる街。

海外旅行が難しい今だからこそ、食で海外旅行気分を味わってみては?

今回ご紹介するのは、京都三条にあるトルコ料理店「イスタンブール・サライ 」。京都市内中心部で、トルコ人シェフが作る本格的なトルコ料理が気軽に味わえると評判のお店です。

イスタンブール・サライ があるのは、河原町通りを一歩入った路地裏のビルの3階。知らなければ「こんなところにトルコ料理店があったなんて!」と驚いてしまう立地です。

扉を開けて店内に入ると、コロンヤ(アルコール液に香料を混ぜたトルコ式香水)の香りがふわり。ああ〜懐かしい!

何を隠そう、筆者はトルコ好き。これまで世界60ヵ国を旅しているので、よく「どの国がよかったですか?」と聞かれるのですが、トルコは必ず「行ってよかった国」として挙げています。

日本のトルコ料理店は過度にエキゾチックな内装が施されていることも少なくありませんが、イスタンブール・サライは白を基調に、アクセントとしてトルコの雑貨などを配したすっきりとした空間。壁を彩るチューリップ柄のタイルが、なんともいい味を出しています。

伺ったのはランチタイム。イスタンブール・サライのランチは、「手ごろな価格でお腹いっぱい食べられてコスパ最高」と好評なんです。

ランチ営業は土日祝のみで、ピデ(トルコのピザ)ランチや、ケバブランチ、煮込みランチなど、日替わりで数種類のメニューが用意されています。

筆者がいただいたのは、煮込みランチ(税込1650円)。最初にレンズ豆のスープが運ばれてきました。

レンズ豆のスープといえば、トルコでは定番中の定番。日本人にとっての味噌汁のような感覚です。

決して派手さはなく、素朴な味わいでありながら滋味深く、飲めば飲むほどほどクセになる。それがトルコのレンズ豆のスープです。

イスタンブール・サライのレンズ豆のスープは、トルコで食べた味そのもの。トルコ旅行中、毎日のようにレンズ豆のスープを飲んでいた筆者にとっては、あまりにも懐かしい味でした。

続いては、前菜の盛り合わせ(白チーズの春巻き、ピリ辛野菜のペースト、ヨーグルトディップ)が運ばれてきました。これを黒ごまがかかったトルコパンと一緒にいただきます。

白チーズの春巻きはチーズを包んで揚げたシンプルな一品ながら、外の衣はサクッ、中のチーズはなめらかでクセになる味。ピリ辛野菜のペーストとヨーグルトディップを交互にパンのお供にすれば、いくらでも食べられそうです。

実はトルコは世界有数のパン大国としても有名。トルコは世界一パンの消費量が多い国で、朝昼晩トルコの食卓にはパンが欠かせません。

アツアツで出てくるイスタンブール・サライのパンも現地同様、ふっくらモチモチ。これだけでじゅうぶん幸せです。

次はいよいよメイン料理。この日の煮込み料理はトルコ式の煮込みハンバーク。それに、これまたトルコでは定番のトマトとキュウリのサラダが添えられて出てきます。

「煮込みハンバーグ」といえば、日本ではデミグラスソースをイメージしますが、トルコの煮込みハンバーグはスパイスがきいたトマト風味。

「キョフテ」と呼ばれるトルコ風ハンバーグは、小ぶりなサイズとスモーキーな風味が特徴で、日本式ハンバーグとはまったく異なる料理という印象です。野菜の甘さとスパイスの刺激があいまって、エキゾチックな気分に浸れますよ。

これだけでもボリュームたっぷりですが、まだ食後のデザートが待っています。

デザートは、トルコではおなじみのライスプディング。お米が入ったミルク味のプリンで、優しい甘さとなめらかな食感が魅力。

小さなグラスに入ったチャイとともにいただくと、一瞬トルコにワープしたかのような感覚が味わえるかもしれません。

お手頃ランチで本場のトルコ料理が楽しめる、イスタンブール・サライ。

トルコに行ったことがある人は懐かしさに包まれること請け合いですし、トルコに行ったことがない方は、新しい食体験ができるはずです。

「懐かしい〜!」「こんなのはじめて!」― さあ、あなたはどっち?

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア

【お店の情報】
イスタンブール・サライ
所在地:〒604-8005 京都市中京区河原町三条上ル恵比須町534−28 松木ビル3F 
電話:075-213-2995
営業時間 :【平日】 DINNER 17:30〜22:30   
【土・日・祝日】 LUNCH 12:00〜15:30 / DINNER: 17:30〜22:30(不定休)
公式ホームページ:http://www.istanbul-saray.com/index.html