中国メディアは、「多くの中国人が日本で生活したいと思う理由」について考察する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、日本に対する中国人の考え方は変化を見せており、中国人旅行客が増加するだけでなく、日本で生活するために留学や就職を検討する人は珍しくなくなった。中国メディアの今日頭条は5日、「多くの中国人が日本で生活したいと思う理由」について考察する記事を掲載した。

 記事は、「中国の経済発展に伴い、豊かな生活を送れるようになった中国人は増加しており、日本へ旅行するだけでなく、移り住むことも検討するようになっている」と指摘。数年前は、買い物を主な目的として日本に押し寄せた中国人たちは、反日感情が強い人びとから「愛国心に欠ける行為」と批判されたものだが、中国の世論もだいぶ変化してきたと言えるだろう。

 続けて、中国人の多くが日本に移り住むことを検討する要因として、「高度な医療」、「治安の良さ」、「社会の秩序」などの生活環境の良さを挙げた。日本は世界の長寿国であると共に新生児の死亡率も低く、高度な医療を受けられる医療制度が整っていることは「中国人が日本で暮らしたいと考える大きな理由の1つである」とした。

 また、「歴史伝統を重んじる風潮」や「祝祭日の多さ」も魅力だと紹介している。近年の中国でも歴史を保存することの価値を認める人が増える一方で、急速な都市開発や史跡の観光化によって本来の姿を保つことが難しくなっているのが現状で、歴史を重んじる日本で保存されている中国から伝来した文化に魅力を感じる人は少なくないようだ。

 他にも、日本の食文化や余暇の過ごし方などを見て、「普段は忙しい生活を送っていても、日本には寛ぎや気分転換ができるゆとりがある」と映るようだ。こうして見ると日本での生活を考える中国人は、日本では安定した質の高い生活を送れると考えているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)