ビューティーテック元年、「美容×テクノロジー」は何を生み出すか
ポーラ・オルビスホールディングス(HD)は、18年から化粧品の枠を超えた研究開発を強化している。HDにグループ全体の研究統括機能を集約するマルチプルインテリジェンスリサーチセンター(MIRC)を新設した。グループ研究・薬事センター担当の末延則子執行役員は「将来的に化粧品という概念はなくなるかもしれない。遺伝子操作や人工皮膚など、10―20年先を見据え画期的なイノベーションを目指す」と話す。
またAIを活用し、日常生活における肌の状態と健康状態の相関関係の解明を進める。化粧品を肌の手入れにとどめず、健康・心理状況に影響を与える可能性を探る。例えば、肌状態を見ることで睡眠不足かどうかを判定するなど、“肌”から、新たな価値を生み出すのが狙いだ。20年以降に肌状態から感情や健康状態を把握するようなサービスや、化粧品への応用を目指す。
資生堂は17年から米ベンチャー企業を相次いで買収。これまでに、スマートフォンアプリによる肌色測定で一人ひとりに合うファンデーションを提供する米マッチコーや、AI技術を持つ米ギアラン、人工皮膚形成技術を持つ米オリボラボラトリーズを買収した。資生堂の化粧品作りのノウハウとデジタル技術の融合を図る。18年12月には、新たな研究所「グローバルイノベーションセンター」(横浜・みなとみらい21地区)が稼働する。
