小平奈緒(写真:Getty Images)

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2日、テレビ朝日「報道ステーション」では、「スピードスケート金対決 小平奈緒×清水宏保」として、平昌五輪女子スピードスケート500mで金メダルを獲得した小平のインタビューを放送した。

まずは、五輪新記録で制した先のレースについて、聞き手を務める清水氏から緊張の程度を訊かれた小平は「緊張のようなものはなかったのかなっていうふうに思っていて、湧き起こるやる気みたいなものと自分を沈める冷静さみたいなものをどうコントロールしたらいいのかなってことが、すごく頭の中でぐるぐるしていました」と振り返る。

だが、小平はこれまで出場したW杯の時のようにイメージ通りに滑ることができなかったといい、平昌のレース自体は「覚えてないですね」とキッパリ。「やってる時に目の前の景色がどんどん移り変わっていくのしか見えてなくて、自分の滑りの感覚っていうものを思い出そうとしても、ちょっと思い出せていないっていうのがあります」と明かす。

それでも小平が1つだけ鮮明に覚えているのがスタートのシーンだという。「最初ピストルが鳴る前にピクっと動いてしまって、そこから自分を立て直して出ていくっていうのが、そこだけ鮮明に覚えているんですよね」と語ると、スタートで静止する時間がいつも以上に長く感じられたことから「何か少しの音でピクッていうふうに(体が)反応したんじゃないか」と分析した。

結果、フライングではなかったが、ピクッとしたその動作のため感覚的には一度重心が前に出た後に戻っているという小平。それでも結城匡啓コーチから「今の奈緒は出遅れても、相手を避けて行っても勝てる実力があるから大丈夫だ」などと言われていたことで今回の結果に繋がったと話した。