ランキング5位のティームが190位のクドラ相手に、2セットダウンから逆転勝利で上位進出に望み[全豪オープン]

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「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月15〜28日/ハードコート)の4日目となった1月18日、ドミニク・ティーム(オーストリア)は、2回戦でデニス・クドラ(アメリカ)と対戦し、2セットダウンから逆転する辛勝で3回戦に進出した。カウントは6(6)-7、3-6、6-3、6-2、6-3、試合時間は3時間48分だった。

ティームは現在、ランキング5位(1月15日)の24歳。2018年の「全豪オープン」には第5シードで出場している。力強い片手バックハンドが特徴で、フォア、バックとも大きなフォームで強烈なスピンをかける。

一方のクドラは、予選から勝ち上がってきたランキング190位の選手。同選手はタフなストローカータイプで、グランドスラムでは2015年の「ウィンブルドン」で4回戦に進出した経緯がある。

両者は2016年の「ブリスベン国際」で対戦した実績があり、その際にはティームが6-3、6-2で勝利していた。

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試合は、ティームがランキングでは格下のクドラに苦しめられる形でスタート。第1セットでは、ティームは序盤の2ゲーム目に、クドラのサービスをブレークして、優位に立ったものの一筋縄でいかないゲーム展開。

1セット目の中盤となった7ゲーム目以降に、両者ともブレークし合い、タイブレークに入った。ティームが競り負け、1セット目はクドラの手に渡った。

第2セットからも引き締まった展開が続いた。同セットでは両者ともサービスゲームでブレークをなかなか許さず、唯一のブレークとなったのは第8ゲーム。ティームがサービスゲームを落とすと、そのまま2セット目を奪われた。

2セット終了時点で、ランキング5位が190位に対して、2セットダウンのピンチに陥った格好だった。

ティームは逆に、3セット目から巻き返しを図った。クドラのサービスをなかなかブレークできない中で、8ゲーム目にサービスを崩し、ブレーク。3セットはそのままティームが押し切り、カウントは1-2のクドラリードとなった。

第4セットも、ティームがブレークを狙い追いすがる展開。第3、7ゲームでティームはブレークし、なんとか2-2のイーブンに戻した。

続く、ファイナルセットでティームは、冒頭の相手サービスをブレーク。強打するサーブと強い回転のストロークを武器にラリーを優位に展開し、クドラに打ち負けることなく、最後は試合をものにした。

ティームはイリ・ベセリ(チェコ)とアドリアン・マナリノ(フランス)の勝者と対戦する予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」で2回戦を戦うドミニク・ティーム
(Photo by Jason Heidrich/Icon Sportswire via Getty Images)