開幕式で記念撮影する各国の代表団=31日、釜山(聯合ニュース)

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【釜山聯合ニュース】東アジアと中南米地域との唯一の多国間協議の枠組み、東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)の第8回外相会合が31日、釜山で開幕した。

 韓国外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官はこの日午前、釜山のヌリマルAPECハウスで開かれた会合の全体会議で「中南米は世界初の非核兵器地帯であり、東南アジアは核不拡散の意志が強い地域なので、このような事案(北朝鮮の核・ミサイル問題)解決の理想的なパートナーだ」と述べた。

 また、「朝鮮半島の平和と安定は全世界の平和安定の核心だ。加盟国と緊密に協力し、共通の目標である恒久的な平和を朝鮮半島と全世界にもたらしたい」と強調した。

 その上で康長官は、「数日前に北が日本の上空を通過するミサイルを発射したが、これは国連安保理決議に大きく背くものだ」とし、「北は絶対に核兵器が安保を保障するものだと錯覚してはならない。むしろ開発を続ければ孤立と経済的困難が増す」と述べた。

 この日、各国の外相らは午前と午後にわたって全体会議を開き、経済、持続可能な開発、気候変動、テロ対策などさまざまな分野の議題を論議し、会議の結果として「釜山宣言」を発表する予定だ。宣言には、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する懸念のメッセージも盛り込まれる見通しだ。

 合わせて「FEALAC新行動計画」の採択を通して「FEALAC基金」を設立し、両地域間の協力事業を推進していく予定だ。

 韓国外交部の当局者は、韓国がこれまで基金創設問題での加盟国との意思疎通を基に国際機関との協議、加盟国間の意見調整、自発的な基金の確保など、議長国としての役割を果たしてきたと伝えた。

 FEALACは東アジア・中南米国間の相互理解と友好協力促進のため1999年に発足し、韓国、中国、日本を含む東アジア16カ国とアルゼンチン、ブラジル、チリ、メキシコなど中南米の20カ国が参加している。

 韓国は2015〜17年に東アジア地域調整国として、グアテマラと共同議長国の役割を遂行してきた。今回のFEALAC外相会合は、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後初めて韓国で開かれた多国間外相会合だ。原則、外相会合は隔年で、高官会合は毎年開催される。今年の会合には36カ国から約270人が出席した。