鉄道マニアの日ハム木佐貫 野球人生を列車に例え「一本道で走ってきた」
ユニーク引退会見「これからはレールが何本かに分かれる」
今季限りで現役を引退する日本ハム・木佐貫洋投手が30日ロッテ戦(札幌ドーム)の5回から登板し、1回無安打無失点の完全投球。新人王に輝いた巨人、オリックス、日本ハムで通算62勝を挙げた13年間のプロ生活にピリオドを打った。
試合前には札幌市内の球団事務所で引退会見。球界随一の鉄道マニアとしての一面をのぞかせるユニークな会見となった。
「これまでの野球人生を列車の旅に例えると?」――。木佐貫が鉄道マニアであることを知る報道陣からの質問に、35歳右腕は真面目に言葉をつないだ。
「どちらかと言うと、これまでは野球の一本道で走ってきました。これからはレールが何本かに分かれてくると思います。そこで自分なりに何本かあるレールを選ばないといけない。いろいろと考えて納得して、そのレールを走れればいい。これからも長いと思いますので、息切れしない程度に、ゆっくりゆっくり出来ればと思います」
木佐貫はいわゆる「撮り鉄」ではなく「乗り鉄」。鉄道路線図を眺めるのも好きで、球場へ電車通勤することもあった。最後の所属球団となった日本ハムは3年間の所属となったが、鉄道マニアとしては悔いが残っているという。
引退後の“野望”は「旭川から北上してみたい」
「(13年オフにテレビ)ロケで行った江差線が思い出です。おそらく(木古内−江差間が14年5月12日で)廃線になっていると思う。その時は、それが最後になると思っていなかった。去年の函館でのゲーム(5月13日の西武戦。12日は移動休み)が廃線になる時だった。
日程表を見て、『この日程はオレのためにある』と思ってたんですが、残念ながらファームで。悔しかった思いがあります。北海道は広いので、大きな大地という印象だったが、本当にその通り。正直、もっと色々と行きたかったな、と思います」
現役引退後の“野望”もユニークだ。旭川から名寄、稚内を鉄道で北上することだという。
「旭川までは特急スーパーカムイ(札幌−旭川間のJR特急列車)で行ったことがあるのですが、旭川から上の方ですね。(旭川から稚内を結ぶ)宗谷本線を攻めきれていないので。もし行けたら乗って、旭川から北上してみたいなと思います。北へ北へ」
この鉄道マニアぶりも、木佐貫洋が誰からも愛された理由なのかもしれない。

