2019年3月、性犯罪事件の無罪判決が相次いで4件報じられ、批判が広がった。性犯罪の規定が大幅に変わった刑法改正から約2年。「誰が見ても、この実態はおかしい」。性被害の当事者団体からは、現在の刑法についてこう声が上がる。このほど出版された『なぜ、それが無罪なのか!?性犯罪を軽視する日本の司法』(ディスカヴァー携書)の著者である伊藤和子弁護士は、「2017年の改正で少しは改善されたが、依然として性被害の立件に