「また絶対小さい子に手を出してしまうのをわかっているから、出来ればずっと刑務所にいたい」。これは加害者臨床に携わる精神保健福祉士の斉藤章佳さんが、ある刑務所で小児性犯罪の当事者から聞いた言葉だ。法務省は2006年から受刑者に対し「性犯罪再犯防止指導(R3)」を始めている。性犯罪の再犯リスクの高い受刑者が、刑務所でプログラムを受講するものだが、出所後、継続的にプログラムを受ける体制が整備されておらず、再犯