途中出場で10得点を挙げた富田将馬(C)VolleyballWorld

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バレーボール▽男子ネーションズリーグ(NL) 決勝大会 日本―中国(29日、中国・寧波)

 8チームで争う決勝大会初戦の準々決勝で、1次Lで男子初の全12勝で首位突破した世界ランク4位の日本は、1次L最下位で世界ランク35位の中国を敵地で3―1で逆転勝ちした。驚異の開幕13連勝で4強入りし、24年大会銀以来、2大会ぶりのメダル獲得に王手をかけた。

 あわや完敗覚悟も、“ゲームチェンジャー”がチームを救った。途中出場で10得点を挙げたアウトサイドヒッター(OH)・富田将馬(大阪B)は「自分が入って流れを変えられたので、すごくうれしく思います。今日は100点満点あげてもいいぐらい調子が良かった。途中から入ったからにはアグレッシブにやるしかないので、それがしっかり出せて良かった」と充実の表情で振り返った。

 中国の大声援が響く完全アウェーの中、日本は相手のフローターサーブに苦戦し、第1セット(S)を落とした。1次Lを1勝11敗で最下位ながら開催国枠で挑む中国に対し、首位突破の日本が苦しい展開を強いられた。第2Sも序盤は劣勢だったが、日本のロラン・ティリ監督が動く。10―13の場面でサーブレシーブで狙われたOH石川祐希主将(ジラート)に代わってレシーブに定評がある富田を投入。恐れていた中国の勢いを止める期待通りの働きで日本のサーブレシーブを安定させ、攻撃につなげる流れをつくった。

 これまでの戦いでは石川をコートに戻す選択も持ったが、富田は攻守で快進撃を見せる。レフトで難しい体勢からのスパイクも難なく決めると、第2S中盤以降、安定させたサーブレシーブを起点に、チーム最多21得点のOH高橋藍(ルブリン)や、13得点のオポジット・西田有志(大阪B)らの攻撃につながり、徐々に日本らしいバレーを取り戻した。2―1の第4Sのマッチポイントからは、この日の“主役”富田がサービスエースを突き刺し、勝利をもたらした。

 アウェーで先攻を許す苦しい展開から、総力戦で逆転し、驚異の開幕13連勝を飾った日本。28年ロサンゼルス五輪の出場権を懸けた9月のアジア選手権(福岡)を見据えても、“前哨戦”でアジアの宿敵をねじ伏せたのは大きい。8月1日の準決勝ではメダルをかけて米国―イタリアの勝者と対戦。この日の中国戦ではプレータイムが短かったエース・石川の奮起も待たれる。チーム一丸で2大会ぶりのメダルをつかみ、“秋の陣”に弾みをつける。