髪型ばっちり、服装もおしゃれ…それでも「清潔感がない人」が手入れを怠っている"体の部位"
※本稿は、長尾沙也加『美容ドクターが教える 一生使えるきれいのToDoリスト』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再編集したものです。
■口内を清潔に保つ
人の印象は、見た目の総合的なバランスによって決まりますが、口元というのは表情にダイレクトに関わるパーツなので、印象を左右する部位です。
笑ったときに覗く清潔感のある白い歯、整った歯並び、そして爽やかな息……。
表情豊かな方は口の中まできれいな方がとても多いですが、歯科審美に関する研究でも、整った歯並びと白い歯は「魅力的」「健康的」「信頼できる」といった印象を人に与えることが明らかにされています。

つまり、歯並びが乱れていたり歯が変色していたりすると、無意識のうちに「だらしない」「不衛生」「近づきたくない」といった印象を与えやすくなってしまうのです。
実際、日々の診療の中で患者さまの口の中を見たりさわったりすることもありますが、きれいな方は、みなさん歯が白く美しいです。
笑ったときの歯の見え方や口元のバランスが、顔全体の美しさを左右する重要な要素であるという研究結果も報告されています。笑顔の中で自然に見える白く整った歯は、顔全体の印象を明るくし、相手に安心感を与えるのです。
■毎日フロスと舌苔ブラシを使う
そして忘れてはならないのが「口臭」です。相手の近くで話すときに好印象を与え続けるには、この「目に見えない清潔感」も非常に重要です。
口臭の原因の多くは口腔内の衛生状態に起因しており、慢性的な口臭の約85%が口腔内の問題に由来しているという研究もあります。
口臭は日常のケアだけでも大きく改善できる可能性があります。
自分で思う以上に口臭は人に気づかれているもの……と思っておくくらいがちょうどよいです。香水やミントでごまかすことは一時的な対応に過ぎないので、毎日のオーラルケアは丁寧に行いましょう。
まず第一に、歯磨きを丁寧にすること。デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯と歯の間までしっかり汚れを落としましょう。歯ブラシで落としきれない歯の間の汚れをフロスで取ることで、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぐことができ、口臭対策として効果的です。
次に、舌のケア。舌ブラシで舌苔を取り除くだけで、口臭の軽減に大きな効果があります。起床後のタイミングで行うのが効果的です。朝の歯磨きのタイミングで、やさしく舌苔を取り除きましょう。舌は白いのが通常です。ゼロを目指す必要はありません。
そして、唾液の分泌を促す習慣を取り入れることも大切です。水分補給やガムを噛むなどして、唾液をしっかり出すようにしていると口腔内を清潔に保ちやすくなります。
最近ではマウスウォッシュや口臭チェッカー、ポータブル歯ブラシなど、外出先でも口腔ケアができるアイテムが多く登場しています。バッグやポーチの中にそうしたアイテムをしのばせておけば、どんな場面でも自信を持って会話を楽しめるはずです。
■定期的に歯医者さんにかかる
定期的な歯科受診で、しっかり清掃をしてもらうのも重要です。虫歯や歯周病は美容の問題だけでなく、全身の健康を損ねるリスクが高まります。
歯科医院で矯正の相談をしてみるのもよいでしょう。
歯の矯正は子どもに多い治療でしたが、近年は40〜50代で矯正する方が増えています。その理由は虫歯や歯周病の予防のためだけではなく、きれいな歯並びが人によい印象を与えるという認識が広まったからです。
歯や歯周組織が健康であれば、歯の矯正に明確な年齢制限はありません。
最近は、40代・50代は歯周病予防目的、60代以降は噛み合わせ改善や認知症予防目的で受ける方も多いようです。
歯並びや口元は、健康面だけでなく、顔全体の印象にも大きく関わります。
私は、“美容オタク”な美容皮膚科医ですが、美容への関心を深める中でミセスジャパン全国大会に出場、優勝した経験があります。ミセスコンテストではパーツを一つひとつ細かく見るのではなく、全体のバランスや佇まいを含めた印象が見られます。きれいな歯並びは横顔の美人の条件となる「Eライン」(鼻の先端と顎の先端をまっすぐ結んだライン)を整える大切な要素でもあります。
また、白い歯も同様に好印象を与えるので、ホワイトニングにもトライしてみてください。忙しくて歯科医院でのホワイトニングが難しければ、自分のペースでできるホームホワイトニングもあります。

■口を閉じて、鼻呼吸をする
見落としがちですが、会話や食事のとき以外は口を閉じて、「鼻呼吸」を意識しましょう。

ポカンと口が開いていると、みっともないだけでなく、口呼吸で口の中が乾燥してしまいます。すると、唾液の自浄作用が低下して細菌が繁殖しやすくなり、口臭が悪化します。
口呼吸は健康への影響もあります。睡眠の質が悪くなり、脳の発達に影響するという報告もありますし、乾燥した口腔内にほこりや菌が入りやすくなることで、慢性的な不調や疲れやすさの一因になることもあります。
審美的にも、口呼吸の慢性化は顎の成長を妨げる原因になりますし、歯並びにも影響があるといわれています。
整ったEラインの方は、顎がしっかりしていることが多いです。顎が後退していると幼稚な印象になることがあり、ミセスコンテストでの評価もプラスにはならないくらいです。
アレルギーや歯並びで鼻呼吸がしにくくなっている方は、ぜひこの機会に治療に取り組んでみていただきたいです。
そして、やはり口元で最も大切なのは、笑顔。コンテストではずっと笑顔で過ごしますが、笑顔でいると自然と顎が出て見え、横顔もきれいになります。
口元は、まさにあなたの美意識そのものを映し出す場所。今日からできる小さなケアを続けてみましょう。
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長尾 沙也加(ながお・さやか)
美容皮膚科医、THE ROPPONGI CLINIC代表
美容皮膚科医。東京・六本木&恵比寿「THE ROPPONGI CLINIC」(ザ六本木クリニック、通称ザロク)代表。これまで美容に1億円以上をかけた“美容中毒ドクター”。日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュ、一般社団法人分子整合栄養医学普及協会 第3期分子栄養学講座終了、Advanced Regenerative Dermal Filler Course(米国再生注射資格)。著書に『一生使えるきれいのTODOリスト』(KADOKAWA)がある。
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(美容皮膚科医、THE ROPPONGI CLINIC代表 長尾 沙也加)
