「朝帰りで、半分寝ぼけている彼女にプロポーズ」 大相撲・玉海力関の長男が明かす結婚秘話
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、元大相撲力士・玉海力関(本名・河邉幸夫さん)の長男で、飲食店経営などを手がける「株式会社玉海力」の2代目・河邉佑太郎さん(31)と、同社運営の「ちゃんこ玉海力」銀座店副店長の大高有佐さん(25)。

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【写真を見る】玉海力関の長男・河邉佑太郎さんと妻の大高有佐さん
二人は5月30日に結婚披露宴を催した。
今どき珍しい有佐さんの“モーレツ”ぶりに、少し困惑しつつも感心していた佑太郎さんの思いは、いつしか愛情に変わっていった。
有佐さんはコロナ禍真っただ中の2020年4月、玉海力に入社。「元気な新入社員だなぁ」と思った佑太郎さんのことを「心が読めない人だな」と見ていた有佐さん。山形県から上京したものの、店はコロナ禍で休業中。6月にようやく営業再開し、彼女は銀座店で二人の社員から業務のノウハウを教わっていた。
直後の6月、佑太郎さんが信号を無視した車にひかれ、全治1年の大けがで入院。だが、折悪しく彼女の先生役の社員二人が退職し、佑太郎さんは退院予定を大幅に切り上げ、腕をつって松葉づえを突いたまま復帰し、彼女にマンツーマンで業務を教えることになった。
そこから彼女のモーレツぶりが発揮される。彼女が仕事上で納得できないことを「店が終わる午後11時から午前3時ごろまで毎日ディスカッションしていた」と佑太郎さん。まさに熱血。
有佐さんは「お客様に本当に楽しんで満足して帰ってもらいたい」との一心で、その成果か22年、異例のスピード出世で主任に。彼にとってはいい部下だと喜べた半面、体の状態も万全でなく、それはそれは大変な日々だったのだが……。
振り返れば8カ月続いたディスカッションの日々。いつも空腹のまま白熱していたので、食事に行って議論を継続するようになった。
黙々と仕事をこなす佑太郎さんを「鉄仮面」と感じていた有佐さんだが、一緒に食事の時間を共有する中で「優しいし面倒見もいい人」と感じ始める。彼への興味から、業務以外のことに関して「何が好きとか、何にも言わないから、もうちょっと教えてもらっていいですか」と尋ね、「私、ドライブとかしたことないんですよ」との“誘い”も。
朝帰りした後にプロポーズ
22年夏、かくて二人のドライブが実現。上京以来、ほぼ自宅と職場を往復するだけだった彼女は、ドラマ「花より男子」のロケにも使われた恵比寿ガーデンプレイスをはじめ、行った場所すべてに大喜び。「どこでも超オーバーリアクションで新鮮。面白い子」と彼が好感を抱くようになったのも無理はない。目をキラキラさせる有佐さんを見ながら「好きかもな」と思うようになり、交際が始まった。記念日は10月31日だ。
二人一緒には店を空けられず、交際期間中は旅行や丸一日費やすデートなどはほぼできなかったが、佑太郎さんは玉海力関が29歳で結婚したこともあり、自身も昨年春ごろから結婚を意識し始めた。4月のある日、仕事終わりに店の客でもある同級生と飲んだ後に朝帰りし、寝ていた有佐さんを起こして「結婚しよう」。
彼女は半分寝ぼけながらも「はい」。6月末から同居を開始した。店の女将(おかみ)を長年務めてきた83歳の祖母に「有佐でいいと思うよ」と認められ、祖母は「ようやく女将を譲れるよ」と喜んでいるという。
昨年10月31日に入籍。実母を入社直後に亡くした有佐さんは「にぎやかな家庭がいいので、3人は子どもが欲しい」と話す。佑太郎さんも「家をしっかり継承し、次の世代につなげたい」と先を見据える。
玉海力関は長男の結婚に「覚悟を決めたんじゃないですか」と喜び、早く孫の顔も見たい思いもある一方で「店が人手不足でもあるので、有佐には“副店長として社員を一人二人育ててから”とは言っているけどね」。部下から長男の嫁になった有佐さんのモーレツぶりを頼りにしているのだ。
「週刊新潮」2026年7月23日号 掲載
