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ギフトカードの購入を依頼してきた60代男性の様子に違和感を持ち、特殊詐欺の被害に遭うのを未然に防いだとして、警察が大阪府枚方市の介護事業所に感謝状を贈りました。

■「宝くじに当選したというメッセージが、LINEで届いた」

警察によりますと6月中旬、大阪府枚方市にある介護事業所「岡本商店」に、1本の電話が入りました。電話をかけてきたのは、同事業所を利用している60代の男性です。男性は電話口で、対応した介護福祉士の桜井佳代さんに「ギフトカード1500円分を買ってきてほしい」と依頼しました。

男性の様子からただならぬ焦りを感じ取った桜井さんは、詳しく事情を聴くことにしました。男性の説明は「宝くじに当選したというメッセージが、LINEで届いた」「宝くじの当選金が自分の口座に振り込まれるが、受け取るためには1500円分のギフトカードを準備する必要がある」などというもの。

■焦る様子から「詐欺の被害にあっているのではないか」

話を聞いた桜井さんはこの様子を不信に思い、ギフトカードの具体的な送付先を尋ねたものの、男性は明かそうとしませんでした。

男性は「急ぎなんです。今日中に送らないといけないんです」などと話し、困惑した様子を見せました。男性の焦りを感じ取った桜井さんは、単なる依頼ではないと判断。「詐欺の被害にあっているのではないか」と考え、会社に相談し、警察への通報につなげました。

■警察官が自宅訪問説得し詐欺被害防ぐ

通報を受けて男性の自宅を訪れた警察官が、「詐欺の手口だ」と丁寧に説明したところ、男性はすぐに説得に応じ、ギフトカードの購入をあきらめたということです。日頃からの観察力と迅速な連携が功を奏し、水際で詐欺被害を未然に防ぐ結果となりました。

特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、大阪府警交野署は、枚方市の介護事業所・岡本商店に感謝状を贈りました。

■お手柄の桜井さん「疑問に思って対応したら防ぐことができる」

手口を見破り被害を防いだ介護福祉士の桜井さんは、取材に対して次のように話しています。「詐欺に引っかかった後の話を聞くことが多いが、今回は未然に防げて良かった。ヘルパーも優しい人なら、ついつい買ってしまうこともあるが、疑問に思って対応したら防ぐことができる。うちにもケアマネジャーが大勢いるが、詐欺の手口などについて周知していきたい」

■特殊詐欺被害増加中警察が注意呼びかけ

昨今、特殊詐欺の被害は増加しています。

大阪府警によりますと、去年1年間の大阪府内の特殊詐欺被害額は約339億円に上り、過去最悪を記録しました。さらに、犯行に使用された電話番号のうち、およそ6割が国際電話番号によるものだったということです。

こうした状況を受け、大阪府警は増加する特殊詐欺被害を防ごうと、犯人からの電話を受けないための対策として、国際電話の着信をブロックすることなどを推進しています。

警察は、海外に住む人と通話をすることがない人に対し、固定電話を通じた被害防止策を強く呼びかけていて、国際電話不取扱センター(0120-210-364)やインターネット上から国際電話の利用休止を申し込むよう案内しています。

また、携帯電話についても対策が進められていて、警察庁が推奨するアプリを利用することで、国際電話番号からの着信を制限できるということです。

身近な違和感に気づくことと合わせて、こうした技術的な防犯対策を講じることが、犯罪被害を減らす鍵となります。