創業40年余り 米沢市の布団卸業者が事業停止 カーテン事業撤退後も経営改善進まず
米沢市の布団卸売業者が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。負債は約5億6000万円に上り、新型コロナウイルスの影響による販売機会の減少や事業環境の悪化が経営を圧迫したとみられます。
帝国データバンク山形支店によりますと、米沢市直江町の布団卸売業者、「正絹羽毛ふとん株式会社」は7月15日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。負債総額は約5億6000万円です。
同社は1984年に設立され、布団販売業者向けのオリジナル高級布団を取り扱っていました。設立後は布団メーカーとして製造を手がけ、1989年10月期には年間売上高約17億9200万円を計上していました。
しかし、主力取引先の倒産の影響を受け、1994年に山形地裁米沢支部へ和議開始を申請しました。その後は布団製造事業を関係会社へ移管し、布団卸売のほか催事販売や訪問販売、カーテン小売へ事業転換を進めました。
山形市と仙台市でカーテン専門店を展開し、2005年10月期には年間売上高約10億4500万円を計上していました。
その後はカーテン小売事業の競争激化に加え、新型コロナの影響による行動制限で催事販売や訪問販売の機会が減少しました。店舗への来客数も落ち込み、閉店を進めた結果、2025年3月期の年間売上高は約5億3500万円まで減少し、赤字経営が続いていました。
さらに2025年4月にはカーテン小売事業を関係会社へ移管し、布団卸売事業に特化しましたが、2026年3月期の年間売上高は約1億9200万円に落ち込みました。構造改革も十分な成果を上げられず、事業継続を断念したということです。

