「KOダイナマイト」田口心温が6回TKOデビューも 内山高志氏会長は苦笑「30点。ダメと言ったのに」
◇TREASURE BOXING PROMOTION 13プロボクシング女子ミニマム級6回戦 田口心温(KODLAB)《6回32秒TKO》レンズ・ダッケル(フィリピン)(2026年7月15日 東京・後楽園ホール)
元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏(46)が会長を務める「KODLAB」ジム初の女子プロボクサー、田口心温(ここあ、23=KODLAB)がプロデビュー戦で6回32秒TKOで勝利した。
「KOダイナマイト」の“後継者”に恥じない、衝撃デビューを飾った。田口はゴングと同時に飛び出すと左フックを強振。有効打で相手の右目尻を切り裂くなど、次々に強打を浴びせて会場をどよめかせた。以降も右オーバーハンド、右ボディーと攻撃の手を緩めず。最終6回には強烈な左フックを浴びせたところで、相手のダメージを考慮したレフェリーが試合をストップ。東洋太平洋ミニマム級16位レンズ・ダッケル(フィリピン)相手にダウンこそ奪えなかったものの、好戦的なスタイルを披露し大きな爪痕を残した。
初のリングインタビューでは「最初は見ていけと会長に言われたんですが…プロのリングが楽しくて打ち合ってしまった。全部楽しめたのでよかった」と舌を出しながらも勝利の余韻に浸っていた。
控室では「しっかりパンチを当ててまとめきりたかったので悔しい思いもある。反省ばかりなので修正します」と表情を引き締めた。「50点」とした自己採点より厳しかったのは内山会長だ。「30点。ボディー打ちも出なかった。(初回から)絶対行っちゃダメと言ったのに行っちゃった」と苦笑い。それでも「気持ちの強さは上に行く上で大事なこと。自分の気持ちを抑えることは大事だが、タフな相手をストップできたことはよかった」と一定の評価を与えた。
アマチュアでは22年全日本選手権女子ミニマム級準優勝に輝くなど、32戦24勝(10RSC)8敗。日体大ボクシング部コーチのすすめで今年2月から同ジムでの練習を開始。4月のプロテストに合格し“内山門下生”となった。現役時代に「KOダイナマイト」の異名を取った内山会長もうなる強打が武器で「女子版KODです」と同会長が期待を寄せる存在だ。
女子ボクシング界の旗手に名乗りを上げる23歳は「いい試合できずデカいことは言えないが、女子ボクシングを盛り上げていきたい」と力強く宣言した。

