毎日ラーメン二郎を食べ続けて3年…“異次元の食生活”を送る男性(31歳)に聞いた「1日15杯を食べた日」の壮絶な記憶《健康への影響は…》
〈「もはや宗教上の理由です」28歳から毎日ラーメン二郎に通い続け…年1200杯を食べた“伝説のジロリアン”が語る「絶対に行かない店」の条件とは〉から続く
ハイカロリー食品の代表格とされるラーメン。その中でも圧倒的なボリュームを誇るのが「ラーメン二郎」だ。肉厚のチャーシューに、これでもかと盛られたモヤシの山。麺量は「小」サイズでも一般的なラーメンの約2倍はある。
【証拠あり】男性が「1日15杯を食べた」実際の写真をすべて見る
そんなラーメン二郎を約3年にわたり、毎日食べ続けている男性がいる。XやYouTubeなどで発信する「直系二郎大好きマン」さんだ。

取材に応じた直系二郎大好きマンさん(本人Xより)
1日1杯、多い日は3〜4杯を喰らい、昨年食べたラーメン二郎の杯数はなんと驚異の1243杯。あまりに常軌を逸した食生活に、SNSでは健康を不安視する声も上がる。
そんな直系二郎大好きマンさんが、なんと前人未踏の「1日15杯」を達成したという衝撃のニュースが飛び込んできた。成人男性でも「1日1杯食べれば腹一杯」という食べ物を15杯とは、一体どういうことなのか?
直系二郎大好きマンさん(以下、大好きマンさん)本人に話を聞くと、衝撃的な答えが返ってきた。
記録更新は「年1回の挑戦」という位置づけ
「もともと『1日に何杯まで食べられるのか?』というチャレンジをしていて、最初は1日5杯から始めました。毎年少しずつ増やしていき、6杯、7杯、8杯と記録を更新。数年前に10杯を超えたあたりから『年1回の挑戦』という位置づけになりました。
一昨年の誕生日に初めて13杯を達成して、昨年は14杯。そして今年、いよいよ15杯へと挑んだんです」
記録に挑んだのは2026年3月17日の火曜日。この日はWBCの準決勝が予定されており、各店舗の行列が少なくなると踏んだのだという。さすがに前日はラーメン二郎を控えたのかと思いきや……。
「いえ、普通に食べました。毎日食べるという記録を絶やすわけにはいきません。さすがに午前中の2杯だけにして、夜は控えておきましたが。
そもそも『3月17日にしよう』というのも、1週間ほど前にふと思い立ったので、大食いファイターさんのように特別な調整はしていないんです。結局、WBC日本代表は敗退したので、いつもと変わらない環境での挑戦になりました」
当日、朝7時半から並んだのは…
いよいよ迎えた当日。いつもより早めの朝6時に起きた大好きマンさんは、ラーメン二郎三田本店へと電車で向かった。
日本全国に45店舗あるラーメン二郎の1号店。まさに「始まりの地」といえる場所だ。
「平日の三田本店は、開店が朝8時と圧倒的に早いんです。1日15杯を目指すのであれば、このお店から食べ始めるのがマストです。7時半ごろに到着して、行列はまだ6人ほど。8時半には1杯目を食べることができました」
普通の人はこの時点で満腹だが、大好きマンさんにとっては「まだ腹1分目」だという。
喫茶店のモーニングを食べていた妻と合流して、次の目的地である品川店へ。こちらは午前10時開店で、三田本店に次ぐ早さだ。
「三田本店から品川店のルートが、このチャレンジの定石。2杯目を食べたあと、まだ時間があるので、もういちど並び直して3杯目を食べました。
ひとつのお店でたくさん食べることもできますが、それでは面白みがないので。なるべく色んなお店をルートに入れています」
これで午前中に3杯を喰らい尽くした大好きマンさん。次の目的地である江戸川区にある環七一之江店へと向かう。
驚きの時短テクニック「同時食い」
そして、ここで驚きの“時短テクニック”が飛び出した。
「環七一之江店では『3杯同時食い』をしました。3杯分の食券をまとめて購入して、同時に提供してもらうんです。イレギュラーな注文なので、店主さんの許可を得なければいけませんが、快く承諾してくださいました。
当初は2杯同時食いの予定でした。けれど、前日までのシミュレーションだと、どう計算してもここで3杯食べないと間に合わない。1杯3分ほどのペースで食べて、計9分で完食しました。一之江店の二郎は大好きですし、全く苦ではありません」
3杯同時という量はもちろん、食べるスピードにも驚くほかない。早く食べるコツを聞くと「とにかく早く咀嚼すること。そのかわり顎が疲れてきます」との回答があった。チャレンジをするしないに限らず「同時食い」は日常的にしているそうだ。
ともかく、これで6杯目を達成。大好きマンさんはタクシーに乗り込み、比較的距離の近い亀戸店を目指した。タクシー移動はクタクタでもう動けないから……ではなく、あくまで時間節約のためだという。
その証拠に、亀戸店でも「同時食い」を実践している。
「亀戸店は汁なし二郎がメニューにある数少ない店舗。だから、ラーメンと汁なしの2杯を注文して味の違いを楽しみました。
この時点で時刻は午後2時。朝8時からチャレンジを始めたので、半日で8杯を食べた計算になります。記録達成に向けていいペースです」
店を出たのは午後2時半ごろ。大抵の人なら昼食を食べ終えるくらいの時間帯だが、大好きマンさんの連食は止まらない。
連食疲れで「足と顎の疲れの方がキツい」
午後の営業再開に向けて中休みに入る店舗が多いが、数少ない通し営業の目黒店を訪れた。
「二郎でも屈指の人気店ですが、到着したのが16時ごろと遅く、列に並ばず食べられました。僕の中ではここまでがお昼ご飯というイメージです。
さすがにお腹が重たいという感じはあるんですが、もう食べられないというほどではなくて。それよりは『連食疲れ』というか、肉体的な疲労感に襲われました。足と顎の疲れの方がキツかったです」
9杯目を食べ終えた頃には、すっかり夕方。夜の部は新宿に移動して、西口側の新宿小滝橋通り店で10杯目を食べた。
その後、新幹線に乗り込んで中山駅前店に向かうアクロバティックなルートを計画していたが、臨時休店と判明したためあえなく断念。
新宿駅の大ガードをくぐり抜け、そのまま東口の新宿歌舞伎町店へと移動。ここでも「2杯同時食い」を発動し、11杯目&12杯目をクリアした。
妻もラーメン好き。この日は5杯を食べた
「歌舞伎町店のメニューにはつけ麺があるので、通常のラーメンとあわせて注文。つけ汁にはのりと魚粉がサービスで付いてきます」
大好きマンさんが重視しているのは量ではなくスピード。この店も人気店だが、幸運にも並ばずに入ることができたという。長年の二郎生活により「この時間帯のこの店は空いている」という感覚が染み付いているのだとか。
さて、いよいよラストスパート。新宿から電車とタクシーを乗り継いで、はるばる横浜関内店へ。
「神奈川に住んでいるので一旦県内に、というのもありましたが、ペットのワンちゃんのことが心配になって。ここまで同行していた妻と別れて、別行動をすることになりました。ちなみに妻もラーメン好きで、この日は5杯食べています。
昔は僕一人で朝8時から日付が変わるまで食べていましたが、今は妻とワンちゃんがいます。いろいろと状況も変わりました」
ライフコースの変化に応じてルートも変わる。横浜関内店に到着したのは午後8時半ごろ。ちょうどピークの時間帯ということもあり、20人ほどが並んでいたという。
時間内に食べ切れるのか
「このときはヒヤヒヤしました。スマホで調べると、午後9時20分くらいの電車に乗らないと最後の目的地まで間に合わない。それまでに行列が回転して食べ終わるところまで済ませないといけません。
ふだん、横浜関内店では『麺やわらかめ』をオーダーするのですが、茹で時間が長くなるのでこの日は断念。店主さんに『今日はやわらかめにしないの?』と珍しがられて『川崎に間に合わないので』と、意味不明な返答をしてしまいました。
店限定の煮干しトッピングをしたラーメンと汁なしの2杯同時食い。あくまで店ごとの違いを楽しむ心は忘れません」
1杯3分のハイペースで食べ終わり、駅へとダッシュで向かう。ラーメン二郎14杯をお腹に収めた状態で走っているわけだが、まったく気持ち悪さはなかったという。
最後の15杯目は大ラーメンで記録達成
タイムリミットが近づく中、京急川崎店に到着し、記録達成が確定した。
「もう心に余裕ができすぎて。最後の15杯目は大ラーメンを注文してしまいました」
こうして1日15杯をみごとに達成。午後10時過ぎに店を後にし、自宅へと戻った。
大好きマンさんの話を聞くに、1日15杯のチャレンジは胃袋との戦いというより、時間との戦いだったのだろうか。
「11杯目と12杯目の新宿歌舞伎町店が、キャパ的には一番しんどかったです。でも、やっぱり時間と体力勝負という感じですね。今回の15杯は特に、身体的な疲労感がすさまじかったです」
ラーメン二郎の小ラーメンはおおむね1杯1500キロカロリー程度。スープを飲み干さなければ多少はカロリーをカットできるが、この日は概算で2万2500キロカロリーを摂取したことになる。
なぜラーメン二郎を食べ続けるのか?
そもそも、そんなにラーメン二郎を食べていて飽きないのか。最後に1日15杯を達成した感想を聞いた。
「全体的においしく食べられました。よく『なぜ毎日食べているのか?』と聞かれますが、純粋にラーメン二郎が大好きだからです。
唯一心残りだったのは、お店が東東京エリアに集中していたこと。京王線沿いに二郎が集中しているエリアがあるので、来年は西東京のルートも開拓して、16杯を目指したいです」
毎日1杯ラーメン二郎を食べ続け、そのノウハウを生かして年1回のチャレンジに挑む。大好きマンさんの二郎ルーティンは今日も続いている。
写真=大好きマンさん本人提供
(「文春オンライン」編集部)
