清水崇監督、海外映画祭でW功労賞 『口に関するアンケート』主演・板垣李光人はプチョン参加へ
シッチェス・カタロニア国際映画祭のディレクター、アンヘル・サラ氏は、「『口に関するアンケート』の上映招待に加え、権威あるTime Machine Awardを授与できることは非常に特別な栄誉です」とコメント。「清水崇監督の映画制作者としてのキャリアは、現代のホラー映画界に多大な影響を与え、Jホラーの世界的な人気拡大と進化の源泉となっています。『呪怨』、『THE JUON/呪怨』、『稀人』、『輪廻』、そして最新作の『口に関するアンケート』など多くの作品を通じて、世界中のジャンルファンの期待を上回るイメージや悪夢を創出し続けることにより拭い去ることのできない強力なインパクトを与えているの」と、その功績をたたえた。
一方、ファンタジア国際映画祭では、『口に関するアンケート』と『八つ墓村』の2作品が招待上映される。アジア部門プログラミング・ディレクターのニコラ・アルシャンボー氏は、「30周年という節目に、最高に不気味でジワる面白さを持つ『口に関するアンケート』の上映に合わせ、Career Achievement Award(功労賞)を授与することは必然」と絶賛している。
快挙を受け、清水監督は「世界的な映画祭から2つも同時に功労賞をいただけるとは……バチでも当たらないか心配になるほど光栄です」と喜びをコメント。「『口に関するアンケート』は原作同様、読んだ・観たが最後、触れた人を巻き込むような後味を感じられる作品。カナダやスペインの映画祭を機に、世界中の方を背筋さん共々巻き込めたら本望です」と語った。
また、本作がシグネチャー部門に正式出品される「プチョン国際ファンタスティック映画祭」には、実写映画単独初主演を務めた板垣李光人が参加することも決定。韓国をはじめ、東南アジア、ヨーロッパ、オセアニアなど世界各地で上映も決まっており、日本発ホラーへの期待が高まっている。
『口に関するアンケート』は、『近畿地方のある場所について』で知られる背筋氏の同名小説を実写映画化したホラー作品。心霊スポットとして知られる墓地へ肝試しに向かった大学生グループのうち、翌日1人の女子大生が失踪。残された5人の証言から、あの夜に起きた恐るべき真相が明らかになっていく。
原作は、手のひらサイズの装丁と全60ページという異色の仕様でも話題を集め、「怖すぎて人に薦められない」「感想を何一つ言えない」とSNSを中心に口コミが拡散。映画には板垣のほか、綱啓永、吉川愛、MOMONA(ME:I)、森愁斗(BUDDiiS)、西山智樹(TAGRIGHT)らが出演する。
あわせて、本編冒頭映像も公開。「お願い。映画の最後に、アンケートがございます。ご協力下さい」という奇妙な警告文から始まり、画面が暗転して映し出されるのは、不自然なほどクローズアップされた「口元」。板垣演じる翔太が「あの日のこと、全部話しますね」と震える声で証言を始める。そして暗闇のなか、白文字で表示される「翔太」という登場人物の名前―。この先鋭的演出は、世界中を恐怖のどん底に突き落とした清水監督の初期の代表作『呪怨』を彷彿とさせる構成となっており、自身の原点へのセルフオマージュともいえる仕上がりとなっている。
