日銀審議委員の佐藤綾野氏が就任会見、利上げ賛否は明らかにせず…高市政権が任命の「リフレ派」
日本銀行の審議委員に30日付で就任した元青山学院大教授の佐藤綾野氏(57)が同日、日銀本店で記者会見した。
日銀が経済・物価情勢に応じて進める利上げについて「政策スタンスについて語るのは控えたい」と述べ、賛否を明らかにしなかった。
佐藤氏は29日に任期満了で審議委員を退任した中川順子氏(60)の後任で、任期は5年。国際金融・マクロ経済が専門で、2022年4月から青学大法学部教授を務めていた。金融緩和と積極財政を志向する「リフレ派」とされ、高市政権が任命した2人目の審議委員となる。
佐藤氏は利上げによる景気の下押しリスクと中東情勢などを背景とした物価上昇リスクに言及し、「両方に注意が必要。どちらが大きいかは断定的にはいえない」と述べた。円相場が1ドル=162円台と約39年半ぶりの円安水準となっていることについては「(企業の)賃金や価格設定行動が以前より積極化しており、為替変動が物価に与える影響は大きくなっている」と指摘し、慎重に見極める姿勢を示した。

