ワールドカップ逃した中国、グッズ商戦では勝ち組に…ユニホームや人形など販売特需
【北京=照沼亮介】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会が決勝トーナメントに向けて盛り上がりをみせるなか、本大会への出場を逃した中国の卸売市場が、関連商品の販売商戦で特需に沸いている。
中国東部の浙江省義烏市の卸売市場は「世界のスーパーマーケット」とも呼ばれ、スポーツ用品や衣料品、雑貨などを手がける7万5000店以上が軒を連ねる。面積はサッカーコート約900面分に相当する広さだ。
今月中旬、市場内にあるユニホーム専門店の男性経営者は「普段の数十倍の売り上げだ」と満足げに話した。3か国にまたがる開催で商品を求めるファンが通常大会より多く、10か国以上のバイヤーから発注があった。優勝が期待されるチームの追加注文が増える傾向にあるといい、ブラジルやポルトガルに加えて日本代表ユニホームの受注もあるという。
別の物品店では、中国でも人気が高いアルゼンチン代表のFWリオネル・メッシ選手の人形を看板商品に、スペインやフランスなど約9000種類の公式商品を扱う。ユニホームを着たクマのぬいぐるみや、選手の顔を印刷した六面立体パズルなども売り出し、国内外から訪れた来店客でにぎわう。
地元業界団体の推計では、前回カタール大会で関連商品の世界シェア(市場占有率)の過半を義烏製が占めた。中国メディアによると、今大会は前回に比べて受注量が全体で2〜3割増えている。国際サッカー連盟(FIFA)などから、OEM(相手先ブランドによる生産)での公式商品の受注も増加傾向にあるという。

