【W杯】日本初戦の相手オランダとは?準優勝3度「最強のW杯優勝未経験国」【両軍スタメン表付き】
◇W杯北中米大会1次リーグF組 日本 ― オランダ(2026年6月14日 ダラス)
FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の1次リーグF組第1戦(14日=日本時間15日午前5時)で日本と対戦するオランダにとって、世界王座は届きそうで手が届かなかった悲願のタイトルだ。優勝経験がないチームとしてW杯通算55試合はメキシコの61試合(13日現在)に次ぐ2位。準優勝3度はチェコスロバキア(現チェコ)の2度を上回る最多で「最強のW杯優勝未経験国」というありがたくない称号で呼ばれることもある。
今回もMFデヨング(バルセロナ)やFWハクポ(リバプール)ら実力派を擁して上位進出が期待される。DFファンダイク主将(リバプール)は「どこまで行けるか?できれば最後まで行きたい。あまり先を見据えることはしないが、我々全員に大きな夢がある。持てる力の全てを出し尽くすつもり」と訴えるが、最新FIFAランキングは8位。ブックメーカー・ウィリアムヒル社の優勝オッズでも8番人気の17倍にとどまる。「優勝候補」と言われるほどの評価を受けているわけではない。
W杯に向けた親善試合では格下に苦戦した。アルジェリアに0―1で敗れ、ウズベキスタンに終了間際のPK弾でようやく2―1と勝ち越した。クーマン監督は「我々はゴールを決めることに苦しんでいる。2試合でPKの2点しか決められなかった。3、4回の決定機を逃したことは頭痛の種。素早さを欠いて連係がうまくいかなかった瞬間もあった」と不満を漏らした。
1974年の西ドイツ大会でヨハン・クライフを擁し、ポジションにとらわれない「トータル・フットボール」で準優勝。全員攻撃&全員守備の革新的なスタイルでゲームを支配した。オレンジ軍団がサッカー界で大きな足跡を残した象徴的な大会となったが、その後のチームは常に当時との比較にさらされ、理想と現実の間で揺れることになる。
「時には現実的にならなければ」と漏らすクーマン監督の下で今大会、どこまで成績を残せるか。大会直前に主力センターバックのJ・ティンバー(アーセナル)が離脱したとはいえ、最終ラインはRマドリード移籍が決定的とみられている右サイドバックのドゥムフリス(インテル・ミラノ)、驚異的なスピードを誇る左サイドバックのファンデフェン(トットナム)らタレントをそろえる。中盤もデヨングに加えてフラフェンベルク(リバプール)とラインデルス(マンチェスターC)が強豪クラブで活躍。得点とアシストで代表最多記録を持つエースのデパイ(コリンチャンス)は故障明けで先発を外れる見通しだが、穴を埋める見通しのマレンはローマでゴールを重ねてきた。
指揮官は1次リーグ第1戦に向け「日本が強いことは分かっている。しかし、我々は自分たちを信じている。日本をリスペクトしているが、我々はオランダであり、彼らも我々をリスペクトするだろう。面白く、難しい試合になると思う」と胸中を明かした。
2018年ロシア大会出場を逃したオランダは、実は3位に入った14年ブラジル大会から公式記録で引き分け扱いとなるPK負けの2試合を含め、前回22年カタール大会まで12試合連続で不敗を誇る。敗れなければブラジルが持つ最多記録に並ぶことになる日本戦は、オランダにとって今大会の行方を占う意味でも重要な一戦になる。

