田代和馬医師 マンジャロ問題に「1分の電話とかで出す薬ではない…簡単に出す医師に強い憤り覚える」
ひなた在宅クリニック山王院長の田代和馬医師が8日、TBS「ひるおび」(月〜金曜前10・25)に出演。糖尿病治療薬「マンジャロ」が本来の目的とは異なるダイエットで利用されるケースが急増していることに言及した。
マンジャロは、2型糖尿病の治療薬で、血糖値を下げる一方、嘔吐や下痢、食欲減退などの副作用がある。ダイエットのため自由診療で処方する医療機関もあるが、厚生労働省は、適応外使用に関して注意喚起している。
ダイエット目的で使用が相次いでいることを巡り、上野賢一郎厚生労働相は5日の閣議後記者会見で「交流サイト(SNS)で広がりつつある個人間での売買は違法」と注意喚起。また、2型糖尿病の治療以外で使用された場合は「安全性や有効性は確認されていない。思わぬ副作用につながる可能性も否定できない」と述べた。
マンジャロを巡っては、SNSで許可なく販売したり転売目的で保管したりしたとして、大阪府警が2日、同法違反の疑いで男女3人を書類送検した。
田代氏は「そもそもこのマンジャロという薬は、僕たちが実際の診療の場でも気軽に出せる薬ではないんです。もちろん効果はしっかりあるんですが、同時に副作用の懸念もある」と説明。
そして、「だから、きちんと治療歴など患者さんと話し合って、さまざまな意思決定の末に処方する薬です。そして、患者さんには適切な説明をして同意をとって、こういう副作用が出たらこうしましょうね、というところまで固めて出す薬なんです」と強調し、「それをたった1分の電話とかで出すような薬ではない。同じ医者として、簡単に出す医師に強い憤りを覚えます」と強い口調で話した。
