巨人 阿部慎之助監督の辞任発表 18歳娘への暴行容疑で逮捕 球団史上初のシーズン中に監督辞任
巨人は26日、18歳の娘に暴行を加えた疑いで25日に現行犯逮捕され、その後釈放された巨人の阿部慎之助監督(47)の辞任を発表した。26日朝、阿部監督が山口寿一オーナーと面会して辞任を申し入れ、受理された。その際、「伝統ある巨人軍の監督の名を汚した」と謝罪したという。
読売巨人軍が確認した事実関係は以下の通り。
「5月25日午後6時頃、阿部慎之助・前監督は、都内の自宅で姉妹がケンカを始めたため、それを止めようとした際、長女(18)から言い返されたことに腹を立て、長女の襟元をつかみ、投げ飛ばして倒すなどの暴行を加えた。長女にけがはなかった。
長女はこの直後、チャットGPTに聞いたところ、児童相談所への通報を勧められたことから通報、児童相談所から連絡を受けた警視庁渋谷署が阿部前監督を現行犯逮捕した。同署は26日未明、釈放した。阿部前監督と長女との間で過去にトラブルはなかった」
捜査関係者によると、娘への暴行容疑で現行犯逮捕された阿部監督は、容疑を認めている。「姉妹でけんかしているところを静かにしろと言ったら、言い返してきたのでかっとなった」と供述している。自宅で娘をつかんで倒すなどした疑い。娘にケガは確認されていない。現場には娘2人と妻がいた。捜査関係者によると、警視庁が呼気検査をした結果、暴行事件の際、飲酒していたとみられる。
25日午後7時10分ごろ、児童相談所が「父親から暴行を受けた」と110番した。逮捕の一報を受け、渋谷署には報道陣が詰めかけて、騒然となった。阿部監督は深夜0時過ぎに釈放された。
26日から開幕するセ・パ交流戦で、巨人は本拠東京ドームでソフトバンクと対戦。橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務める。
巨人では体調不良などで一時的に監督代行を置くことはあったが、シーズン中の監督の休養や交代はなく、異例の事態。球団、選手、スタッフら関係者への影響は計り知れない。
▼読売巨人軍・山口寿一オーナーのコメント 暴力を振るった事実は重く、監督を続けることは許されないと判断しました。交流戦の直前に重大な不祥事を起こし、ファンの皆様とすべてのプロ野球関係者に深くおわびします。
◇阿部 慎之助(あべ・しんのすけ)1979年(昭54)3月20日生まれ、千葉県出身の47歳。安田学園から中大を経て00年ドラフト1位で巨人入り。12年に首位打者、打点王でMVPを獲得し、正力賞を受賞。ベストナイン9度、ゴールデングラブ賞4度受賞。通算2282試合出場で2132安打、打率・284、406本塁打、1285打点。00年シドニー五輪、08年北京五輪、09、13年WBC出場。19年限りで現役引退し、20年から2軍監督などを経て、23年オフに1軍監督に就任。
