《高市陣営の“ネガキャン動画”問題》「私は秘書を信じます」高市首相が答弁、木下剛志秘書とは何者か? 20年以上にわたって高市首相を支えてきた側近中の側近〉から続く

 高市首相は国会で「週刊誌より秘書を信じる」と述べた。では首相が言及した公設第一秘書とは何者なのか。そして“ネガキャン動画”において、どのような役割を果たしたのか。67通の証拠メールが、答弁のウソを暴く。(5月21日発売「週刊文春」の記事内容の一部を抜粋してお届けします)

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「週刊文春」が2号連続で報じてきたこの問題。昨年10月の自民党総裁選と今年2月の衆院選において、高市陣営が、ライバル候補や野党を中傷する動画を大量に作成し、SNSで拡散していたのだ。


高市首相は語気を強めて否定したが…… ©時事通信社

野党候補を〈プロのクレーマー〉、〈国を壊した素人〉

 例えば総裁選期間中の動画では、小泉進次郎氏について〈カンペで炎上!無能で炎上!ボロが出まくって大炎上!!〉〈客寄せパンダ〉〈世襲の操り人形〉などと中傷し、小泉氏が〈冷酷な売国計画〉を企んでいるとの動画もあった。

 また林芳正氏を〈完全アウト!〉〈政界の119さん あなたがぴーぽーぴーぽーなんですけどぉーーw〉などと揶揄した。

 衆院選でも、中道改革連合から出馬した枝野幸男氏を〈プロのクレーマー〉、馬淵澄夫氏を〈国を壊した素人〉、岡田克也氏を〈息を吐くように嘘をつく「ミスター真面目」〉などと評した動画を拡散していた(中傷動画は「週刊文春 電子版」で公開中)。

 一連のネガキャンは高市氏の側近中の側近である木下剛志秘書が中心となり、現こども政策担当大臣補佐官の西田譲氏も会議に参加。また木下秘書自ら、起業家の松井健氏に動画制作を依頼していた。

 松井氏は「週刊文春」の取材に「(総裁選では)木下氏らと相談し、小泉氏へのアンチ7割、林氏アンチ1割、高市氏のポジティブ動画を2割作ることで一致した」「AIを用いて1日100〜200本作り、SNSに投稿していた」と証言している。

 にもかかわらず、否定を繰り返す高市首相。しかし「週刊文春」は、木下秘書が松井氏に2025年9月から今年3月にかけて送信したショートメールやLINE、シグナルの計67通に及ぶ記録を入手している。

 これらをもとに、木下秘書と松井氏の関係を検証してみよう。

《この続きでは、徹底検証の結果のほか、▶︎疑惑の秘書への直撃、▶︎メールでライバル中傷を指示、「裏選対の日報」も共有、▶︎剛腕秘書は裏帳簿に関与、奈良県知事に「引退勧告」などのトピックを報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月21日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年5月28日号)