新緑の季節 つるぎ町の「巨樹」に心満たされる【徳島】
5月に入り、新緑の季節となりました。
生命力あふれる巨樹を求めて、宮下アナウンサーがつるぎ町を訪ねました。
(宮下アナウンサー)
「巨樹王国・つるぎ町にやってきました。このトンネルの向こうで、森の巨人が私が来るのを待ってくれています」
県西部のつるぎ町は、樹齢が数百年を超える『巨樹』が80本以上点在する国内有数の巨樹の里。
巨樹にあやかった妖精が、町のキャラクターにもなっています。
「こんにちは、きょうはよろしくお願いします」
案内してくれるのは、つるぎ町認定の巨樹ガイド『つるぎの達人』の、兼西明さんたち4人です。
(宮下アナウンサー)
「今日は、どんな巨樹に会えるのでしょうか?」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「県内一の大きさを誇るアカマツ、上り坂を20分くらい登る」
「83歳のおばあさんでも登ったので、大丈夫ですよ」
初夏の山は、黄緑や若葉色など生命力を感じる色とりどりの緑が、私たちを出迎えてくれました。
どんな巨樹に合えるのか、期待が膨らみます。
(つるぎの達人・兼西明さん)
「そこが王太子神社」
境内に何本もの大きな木が生えている王太子神社。
一般的に巨樹とは、地上1.3メートル地点の幹周りが3メートル以上ある、樹木のことを言います。
(つるぎの達人・兼西明さん)
「ここのほとんどが巨樹」
(宮下アナウンサー)
「これが巨樹」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「これもこれも、これもね」
(宮下アナウンサー)
「高いし、太い」
(宮下アナウンサー)
「大分、幹が太いですよね。両手を広げた以上の太さがあります」
王太子神社のケヤキは、幹周りが5.55メートルある立派な巨木。
苔生した幹が、時の流れを感じさせます。
(つるぎの達人・兼西明さん)
「あの向こうあたりに、アカマツがある」
(宮下アナウンサー)
「そびえたっている」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「アカマツ」
(宮下アナウンサー)
「今から、あの高い所に登るんですね」
アカマツに出会うため、これから人があまり通らない山道を歩きます。
(つるぎの達人・兼西明さん)
「頑張っていきますよアカマツへ、頑張っていきましょ」
(宮下アナウンサー)
「はい」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「さぁ、いきますよ」
雨で足元が滑るコンディションの中、杖を突きながら登る私たち。
登り始めて5分も立たないうちに、アクシデント発生。
(つるぎの達人・兼西明さん)
「道がないじゃないですか」
(宮下アナウンサー)
「道がない?」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「どこやったかな」
(宮下アナウンサー)
「道なき道をいく?」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「わからん。前田さん、どこやったかな」
(前田恵子さん)
「もうちょっと向こう」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「まだまっすぐやな」
(前田恵子さん)
「はーい」
兼西さんたち「つるぎの達人」は、2008年から始まった巨樹を巡るツアーでガイドをしていました。
しかし、新型コロナの影響もあって2020年にツアーが休止。
再びガイドができるようになったのは、2025年の秋のことでした。
(宮下アナウンサー)
「(ツアーがなかったときは)寂しかったですか?」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「やっぱり寂しいね」
(宮下アナウンサー)
「コロナ禍あけてお客さんは…」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「徐々に増えてきたね」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「さぁここからきついよ」
(宮下アナウンサー)
「わぁすごい坂」
勾配の急な山道。
雨で滑りやすい落ち葉。
口数がだんだんと減る中、歩くこと約30分。
ようやく、目的のアカマツが見えてきました。
(つるぎの達人・兼西明さん)
「はい、つきました」
(宮下アナウンサー)
「着いたぁ。 すーごー」
奥大野のアカマツ。
高さ約21メートル、幹周り5.61メートルある四国最大のアカマツで、県の天然記念物に指定されています。
山の中に一本だけそびえたつ赤い巨人。
力強さを感じました。
(宮下アナウンサー)
「雨に濡れているのも、神秘的ですよね」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「一番いいのは、夕方の夕日が当たる時、一番きれい。赤がよく映える」
(宮下アナウンサー)
「真っ赤になってる?」
(つるぎの達人・兼西明さん)
「真っ赤に、真っ赤に、真っ赤に」
(宮下アナウンサー)
「はい、つるぎ」
新緑の季節、芽吹いた若葉から感じる生命力と、数百年大地に根を張り生きてきた巨樹から感じる安心感。
心が癒された、巨樹王国の一日でした。
