“告白”も“プロポーズ”もナシで結婚! 33歳元アイドルが「この人といれば」と確信できた理由
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、今年1月21日にSNSで結婚を発表した、元SKE48のメンバーの梅本まどかさん(33)とレーシングライダー兼チームディレクターの渡辺一樹さん(35)だ。
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良い意味での二面性
もともとモータースポーツ好きなまどかさんは2016年のSKE卒業後、サーキットなどでの仕事が増えたため一樹さんの存在を知っていた。「アイドルには全く疎い」と、SKE48を知らなかった彼が彼女を認識したのは21年初頭。客席でのリポートやインタビューをこなす姿を目にし、「こうしてリポートを書いている人がいるんだな」。

その後も「トークショーではいつも最前列。リアクションも大きく、よく爆笑していた」と彼女への認識が深まる中、インタビューを受けた際に「明るくハキハキ喋る人」との印象を抱く。彼女の方も「走りはアグレッシブなのに話すと穏やか。良い意味での二面性を見ました」と回想する。
レースやイベントなどで会う機会が増えた。一樹さんいわく「トークショーは“楽しむ”様子でしたが、仕事ぶりはめちゃくちゃストイック。僕も二面性を見ました。レースをする者として、レースの楽しみ方をしっかり伝えてくれてありがたい」。かくて好意を抱き始めたのも無理からぬこと。「仲良く話すうちに意識するようになった」一樹さんは「いつでも取材に来てね」とまどかさんに声をかけた。
まどかさんは彼の優しさを感じつつ「みんなに優しくしているのかな」とも思った。だからこそ21年初夏、「ツーリングに行こう」という彼の誘いを「みんなで行くのかな」程度に捉えた。
「線を引かなきゃいけない」
中京大学心理学部で学んだ彼女はアスリートとしての人間心理の話を楽しく思い、彼と一層話すようになる。思えば、仕事終わりにピザ屋に二人で行ったのが初デート。同年秋には、結局実現せずも、富士山に登る約束をするほどの仲に。
その頃、「お仕事で関わっている人だから、線を引かなきゃいけない」とも彼女は考えるようになった。彼にそう告げると「今までと何が違うの?」。確かに会っていて楽しく、互いの思いを確かめ合う感触も得られた。「だったら関係を進めた方がいいのかな」と彼女。彼が「楽しい時間をつくっていくことに変わりはないよね」と話してくれたことを受け、本格的に交際が始まった。“交際する・しない”のやりとりがなかったのはそういういきさつだからだ。
23年1月にスキー旅行で北海道へ。だが彼女は初日から体調を崩した。具合が悪いと本人は言わなかったが、彼が「無理してるんじゃない?」と気付き、懸命に看病した。その優しさを感じ、「この人といれば」と彼女は思いを一層深めた。
話し合って入籍
同年冬には同居を始めた。「家族を持ちたい」という彼女の意識を感じた一樹さんの提案だ。ただ、拠点は彼が横浜、彼女が名古屋。まどかさんは悩んだ上で、「一緒には住むけれど2拠点で」との条件で了承した。
F1好きの彼女をモナコに連れていきたいと、彼は南仏ポール・リカールでのレースに彼女を伴った。モナコに近いエズ村からアルルまで南仏の旅を楽しんだのは良き思い出だ。
求婚はなかったが、話し合って今年1月7日に入籍。一樹さんがオフシーズンとなる時期の佳日を選んだ。
実は最初に誘い、誘われたツーリングはいまだ実現していない。「レースとかけ離れた場所でレースと同じ車で走りたい。北海道のただただ真っ直ぐな道を」と一樹さん。一人っ子で名古屋の都市部で育ったまどかさんは、彼の育った自然たっぷりの環境に驚きつつも「一緒だったら自然も学んでいける」とほほ笑む。「リラックスした時間」の共有を願う二人。ツーリングは快適な速さで、日常はゆったり進んでいくだろう。
「週刊新潮」2026年4月2日号 掲載
