毎日忙しく過ごしていると、洗濯物の山があってもなにもできないまま1日が終わる…という方も多いはず。そこで、3児の母で整理収納アドバイザー1級の高岡麻里恵さんが「洗濯がラクになった工夫」をご紹介。“きれいにたたむこと”を手放して、好転したエピソードもお届けします。

「きれいにたたむ」のが当たり前だった

以前の私は「洗濯物はきれいにたたんでからしまうもの」と思っていました。しかし実際は、子どもの話を聞きつつ家を片付けたり、翌日の準備で手いっぱい。洗濯物はあと回しにして、寝る前に疲れながらたたむ日もあれば、放置してそのまま朝を迎えることもありました。

【写真】愛用しているハンガー

どうにかせねばと、収納ケースを増やしたこともあります。きれいに収まる仕組みにすれば解決するのではと考えたからです。けれど今振り返ると、家事のストレスは「たたむ工程そのもの」だったのかもしれません。

「服をたたまない」ための3つの工夫

そこで思いきって、全部の服をきれいにたたむことをやめてみました。正直、最初は少し抵抗もありました。「ちゃんと家事ができていない」気がしたからです。しかし、私の場合は、次の3つを変えてみたことで暮らしがラクになりました。

●1:かける収納を増やす

トップスやワンピース、制服などは、乾いたらそのままハンガーごとクローゼットへ。「いったんカゴに入れる」工程がなくなり、取り込む→運ぶ→しまうのスムーズな流れになりました。このひと工程が減っただけで、体感はずいぶんラクになったのです。

●2:ハンガーを変えてみる

わが家では「ハンガー」を変えてみました。大人の服はすべて「MAWA(マワ)のハンガー」で統一しています。薄くてかさばりにくいので、クローゼットに少し余白が生まれました。

一方の子ども服は、オンシーズンとオフシーズンで分けています。オンシーズンの服は、無印良品の「アルミ洗濯用ハンガー」を使っています。軽くてスッと動かせるので、子ども自身で服の取り出しができるようになりました。

オフシーズンの服は高い位置へ。ここは子どもが日常的に触らない前提で収納していて、KEYUCA(ケユカ)の「滑りにくいハンガー」を使っています。こちらは服がすべり落ちにくい安心感はありますが、その分、子どもには少し取りづらい点も。だからこそ、シーズンオフの服収納で活かしています。

●3:たたむものは最小限に

下着や靴下、タオルはボックスへ移し、タオルは3つ折りまで。靴下はペアを合わせるだけ。きれいにたたむことよりも、「続けられること」を優先しました。

収納スペースがないときは「服の量」を見直した

「クローゼットに服をかけたいけれど、スペースがない」という声もよく聞きます。わが家も決して広くはありません。

そこで私が最初にやったのは、ハンガーを増やすことではなく、“服の量を見直すこと”でした。今シーズンで一度も着ていない服。なんとなく残していた1枚。それらを手放したことで、自然と余白が生まれました。

ちなみに、つっぱり棒を1本追加したこともありますが、個人的にいちばん効果があったのは「減らす」ことだと感じています。もちろん、たたむ収納の方が合う場合もあるので、ご家庭でいちばん取りかかりやすい方法を見つけられるとよいと思います。

家事が減り、子どもとゆっくり遊べるようになった

いちばんの変化は気持ちの余裕が生まれたことでした。以前はソファに座っていても、「洗濯物をたたまなきゃ」とどこか落ち着きませんでした。今は、取り込んでそのままかけて終わり。

5分ほどなにもせず座れる時間が増え、子どもたちの洗濯物へのお手伝いのハードルも下がりました。その5分で子どもの学校の話などをゆっくり聞ける。それだけで暮らしの満足度も変わりました。

洗濯は毎日のこと。だからこそ、私にとって「ラクに続けられる形」が大事でした。もし今、洗濯で気持ちが憂うつになっている方がいたら、こんなやり方もあるんだと思っていただけたらうれしいです。