「今思うと洗脳に近い」新卒で入った不動産会社が“ほぼ宗教団体”だった衝撃の体験談

YouTubeチャンネル「新卒応援チャンネル【さざえ】」が公開した動画で、出演者の凸者の男性が新卒で入社した不動産会社が「ほぼ宗教団体だった」という衝撃的な体験談を語った。

動画で男性は、20歳で入社した不動産会社の異様さを振り返る。内定者時代から毎月研修があり、「自己啓発本の感想文」の提出や、自身で設定した目標を毎日報告し合う「毎日成長」というタスクが課されていたという。男性は「今思うと洗脳に近い」とその当時を語った。さらに、年末の大きな集会では「会社の名前を歌詞に入れたよく分からない歌を歌わされた」と明かし、社員たちが真剣な面持ちで大声で歌う異様な光景に違和感を覚えたと述懐した。

不動産の仕事に魅力を感じて入社した男性だが、社内の「委員会活動」に非協力的な態度を取っていたところ、社長に呼び出され左遷を命じられる。異動先は、草むしりや不用品回収、蜂の巣駆除などを行う「何でも屋」の部署だった。真夏に6時間も草刈りをさせられるなど、本来の業務とはかけ離れた理不-尽な日々に、「草刈りもう一年」を合言葉に宅建試験の合格と退職を決意したという。

こうした奇妙な社風の背景には、会社を実質的に支配する外部コンサルタントの存在があった。男性は、そのコンサル会社のトップが社内行事に現れた際の異様な光景を語る。ルイ・ヴィトンの巨大なバッグを持ったその人物が登場すると、社長を含め社員全員が駆け寄って愛想笑いを浮かべ、まるで教祖のように崇めていたという。さらに、このコンサルタントこそが、内定者時代に読まされた自己啓発本の著者本人であったことが判明。「コンサルに乗っ取られた会社」だったと、狂気の正体を明らかにした。

最終的に男性は、この経験から「『アットホームな会社』は本当に辞めた方がいい」と視聴者に強く警鐘を鳴らす。会社の雰囲気が掴みにくいオンライン就活が主流の今、耳障りの良い言葉の裏に隠された実態を見抜く重要性を訴え、動画を締めくくった。