ヤンキースのアーロン・ジャッジ(左)、ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター、荒川祐史】

写真拡大

米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が発表

 米野球専門誌「ベースボール・アメリカ(BA)」は30日(日本時間10月1日)、今シーズンのメジャー全体における年間最優秀選手賞(MVP)を発表した。MVPにはヤンキースアーロン・ジャッジ外野手が選ばれ、ドジャース大谷翔平投手は2年連続での戴冠とはならなかった。

 ジャッジは今季158試合で58本塁打、144打点、OPS1.159、本塁打率9.64など“メジャー9冠”を達成。今季の長打率.701は2004年のバリー・ボンズ(.812)以来20年ぶりの高水準だった。また、wRC+(平均100とした時に打席あたりの得点創出の多さ)は218を記録し、堂々のメジャートップ。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、右打者歴代最高数値だったという。

 同誌は「今シーズンは名実ともに(キャプテンマークの)Cの称号を得た」と称賛。「MLB全体でトップとなる出塁率.458、長打率.701、本塁打58、打点144、四球133、wRC+218、fWAR11.2をマークした。突出した攻撃力に加えて、ジャッジは出場した試合で中堅手として最も多くプレーした。中堅手で105先発し、94勝したヤンキースの打線を最大級に貢献した。(結果的に)チームはア・リーグの第1シードを掴んだ。全体的な素晴らしさを元に『BA』はアーロン・ジャッジを最優秀選手に選んだ」と言及した。

 一方で大谷は今季、史上6人目の「40本塁打&40盗塁(40-40)」だけでなく、前人未到の「50-50」まで達成。打率、本塁打、打点、盗塁のいずれも自己ベストを更新し、54本塁打&130打点で2冠に輝いた。全米野球記者協会(BBWAA)によるナ・リーグMVPの最有力候補に挙げられている。

 大谷は「BA」のMVPを2021年、2023年に2度受賞。2021年は投手として9勝&防御率3.18を記録し、打者としてもリーグ3位の46本塁打を放った。2023年は10勝&防御率3.14、打者では44本塁打でアジア人初の本塁打王に輝いている。また、ジャッジもア・リーグ新記録の62本塁打を樹立した2022年に「BA」のMVPに選ばれており、直近4年では大谷とジャッジしか受賞していない。(Full-Count編集部)