富士通クライアントコンピューティング（FCCL）は6月13日、デスクトップPC「FH」シリーズの2023年夏モデルとして、27型ワイド液晶一体型PC「FH90/H2」を発表した。7月下旬に発売し、価格はオープン。店頭予想価格は300,000円強の見込み。

ESPRIMO FHシリーズ新製品は基本性能が強化された

FH90/H2は、4辺狭額縁の27型ワイド液晶ディスプレイを搭載したデスクトップPC。狭額縁とコンパクトなスタンドにより、幅61.6cm×奥行18.9cmの省スペースを実現している。本体下にはキーボードやマウスといった周辺機器を収納可能。本体前面の下部には収納式のヘッドホン端子・USB端子を備え、座ったままで周辺機器を付け外ししやすい構造となっている。

ディスプレイ解像度はWQHD（2,560×1,440ピクセル）で、明るい部屋でも反射を抑える高輝度低反射液晶を採用した。本体はHDMI入力端子を備え、FH90を外部ディスプレイとしても活用できる。なお本体には地上・BS・110度CSチューナーも内蔵し、テレビ視聴も可能だ。

前面に備えた、収納可能なインタフェース

キーボードやマウスはスタンドの間にしまえる

パイオニアと共同開発した搭載スピーカーは、Boxスピーカーとツイーターを組み合わせ、2＋2chサラウンドの再生に対応。Dolby Atomosもサポートし、臨場感ある映像と音の一体感を実現したという。

プロセッサは第12世代Intel Core i7-1260P、メモリは16GB、ストレージは512GB SSD（PCIe Gen4）+約1TB HDDを採用し、従来モデルから基本性能を向上。通信面では、新たに2.5GbE、Wi-Fi 6Eもサポ―トした。このほか、Webカメラは顔認証対応で、プライバシーシャッターを装備。付属キーボードやマウスは静音設計となっている。

ソフトウェア面では、新たに「Layout Magic」を搭載。Layout Magicは、普段使っているアプリやウィンドウの配置を簡単に再現するソフトで、登録したレイアウトをショートカットキーで一斉に起動、配置できる。マルチディスプレイで配置した内容の保存にも対応し、リモートワークなどで役立つ機能だ。

搭載するBox型スピーカー

アプリやウィンドウの配置を記録できるLayout Magic

AIが顔を立体的に認識して肌質や顔色を補正、自然なバーチャルメイクを施す独自のAIメイクアプリ「Umore（ユーモア）」や、オンライン会議などで周囲のノイズを消す「AIノイズキャンセリング」、スマホとPC間で写真転送や音楽再生、データ転送などが行えるスマホ連携機能なども、従来から継承している。主な仕様は下記の通り。構成をカスタマイズできる直販モデルも用意する。

OS：Windows 11 Home 64bit

CPU：Intel Core i7-1260P

メモリ：16GB

ストレージ：512GB SSD（PCIe Gen4）＋約1TB HDD

グラフィックス：Intel Iris Xeグラフィックス（CPU内蔵）

光学ドライブ：BDXL対応ブルーレイディスクドライブ

ディスプレイ：27型ワイド液晶（2,560×1,440ドット）

通信：ギガビット準拠の有線LAN（2.5GBASE-T）、Wi-Fi 6E（IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n）、Bluetooth 5.1

インタフェース：USB 3.2（Gen2） Type C×1、USB 3.2（Gen2） Type A×2、USB 3.2（Gen1） Type A×1、HDMI入力・出力兼用端子×1、SDカードスロットなど

生体認証：顔認証

サイズ：616×189×437mm（最小傾斜時）

重さ：約8.0kg

カラー：ブラック

Office：Office Home & Business 2021