韓国打線を封じたオリックス所属の台湾先発・張奕

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【プレミア12 スーパーラウンド】

● 韓国 0 − 7 台湾 ○

<11月12日 ZOZOマリン>

「第2回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンド(SR)第2戦、韓国−台湾が12日に行われ、快勝した台湾がスーパーラウンド初勝利をマークした。

 台湾は先発登板したオリックス所属のジャン・イー(オリックスでの登録名は「張奕=チョウ・ヤク」)が好投。序盤のピンチを切り抜けると、先制してもらったあとはテンポ良くアウトを重ねた。4回以降は韓国打線を1安打に封じ、6回2/3、4安打4奪三振無失点の好投。チームにスーパーラウンド初勝利をもたらした。

 ジャンは福岡第一高から日本経大を経て、2016年の育成ドラフト1位でオリックス入り。入団2年目の昨夏に打者から投手に転向した苦労人は、今季支配下契約をつかみプロ初勝利を含む2勝(4敗)をマークした。今大会は6日のベネズエラ戦でも7回無失点で勝利投手。これでプレミア12は2戦2勝となった。

 台湾は7回途中から継投に入り、ジャンが作った二死二塁のピンチで登板したロッテのチェン・グァンユウが好救援。チェンは続く8回も続投し1回1/3を無失点に抑えた。打線は2回、9番ガオ・ユージェの適時二塁打などで2点を先制。3点リードの7回以降は、5番チェン・ジュンシウの特大3ランなどで4点を加えた。

 台湾はスーパーラウンド初勝利で同ラウンド通算1勝2敗。今大会は日本を除くアジア・オセアニア大陸の最上位国に東京五輪の出場権が与えられるが、ライバルの韓国を直接叩き最上位国の可能性を残した。

 韓国は先発のキム・グァンヒョンが4回途中8安打3失点と誤算。打線は残塁の山で完封負けを喫し、今大会初黒星でスーパーラウンドは2勝1敗となった。