販売先の廃業回避、山善が事業承継支援に乗り出す
「経営者が70代半ば過ぎや、子息が入社していないパターンなどがある。オーナー企業が多く、次期の経営者が育っていないこともある」(山善の高津雅彦営業企画部部長)。
山善は事業承継支援に当たり、約3カ月間にわたり、相手企業の従業員に徹底的なヒアリングを実施。課題を抽出し、対応策を共に練る。その後、3カ月かけてアクションプランを立案。平均2年程度かけて実行する。年内をめどに1号案件に着手する予定だ。ただし、自ら仕掛けることはせず、「販売先から相談を受けた場合のみ対応する」(同)。
金融機関との連携は想定せず、ファンドとの連携が中心になる見通し。事業承継の課題が解決すれば、山善とファンドが共同出資する予定の特別目的会社(SPC)に対象企業株式を譲渡するか、山善が完全子会社化する見通し。
経済産業省によると、今後10年間に平均引退年齢の70歳を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、半数の127万人が後継者未定という。現状を放置すると、廃業の急増により、25年頃までの10年間累計で約650万人の雇用が失われる可能性がある。
