iPhone XS/XS Maxに10秒間以上操作しないと画面がカクカクする症状が報告。いずれiOSアップデートで修正?
iPhone XSおよびiPhone XS Maxで、画面表示が少しおかしくなる症状がユーザーから報告されています。

これは約10秒間、何も操作しなかった後、わずかに画面切り替えのアニメーションが途切れるというもの。主に画面に触れない時間が10秒以上続いた後に、画面下を上にスワイプしてホーム画面に戻る操作をしたときに確認されています。アップル関連情報サイト9to5Macは、この問題を数ヶ月前から追跡し、最新のiOS 12.2ベータ版でも解消していないと伝えています。

本症状は、2018年9月のiPhone XS発売当初からアップル公式サポートフォーラムに苦情が寄せられていました。多くの人達に広く訴えるために、専用のFacebookページを開設した人まで存在しています。

ユーザーの中には、アップルストアに展示されたiPhone XSでも確認したとの報告もあります。また店頭で実証してみせて保証期間内の無償交換をしてもらったものの、新品でも同じ症状が再現した人もいたとのことです。

9to5読者が公開したデモ動画では、スワイプ操作への反応が少し遅れ、アニメーションが2〜3フレーム落ちして若干カクカクする挙動が確認できます。


この症状はiPhone Xでは起こらず、常に正しくレンダリングされているとのことです。さらにユーザーがiPhoneを休みなく使っている最中もナシ。約10秒の空き時間の後に使うと最初はユーザーの指の動きから遅れを取り、その後に急いで追いつく動きを示しているわけです。

そうした状況証拠から、9to5Macは(iPhone XSiPhone XS Maxに搭載された)A12チップが低消費電力モードから通常モードに移行する際に動作がもたついているのではないか、と推測しています。

本症状はiOS 12から最新のiOS 12.2ベータ版まで一貫して続いているものの、FaceTimeアプリを無効にする、Assistive Touchを有効にするなど様々な方法で回避できたとのユーザー報告も寄せられています。

さらにiPhone XS等と同じA12チップを搭載しているiPhone XRには同様の問題が確認されていないため、A12のハードウェア的な問題ではなく、iOSのソフトウェアアップデートにより解決する可能性があります。

日常の使用に支障をきたすほどの不具合ではありませんが、気になる人はアップルの公式対応を待つと良さそうです。