「西の果て」長崎が企業誘致に成功する理由
産業振興財団企業誘致推進本部の小宮総一グループ長は「工学系学校の多さと質が一番の強み」と胸を張る。長崎県は都道府県の面積で37番目だが工業高校は5校。立地企業の多くは人材確保のしやすさを理由に挙げる。第一種電気工事士や第三種電気主任技術者の資格合格者が都道府県別で日本一になるなど人材育成への注力も目立つ。
オフィス系企業の進出も進む。2014年度以降は保険会社の進出が顕著。事業継続計画(BCP)の一環という企業もある。
財団は誘致企業に特化した採用支援で人材確保を後押し。長崎と東京、名古屋の計20人の企業誘致グループで1社に2人以上が担当となりワンストップサービスを展開する。
例えば学校やハローワーク、県などと連携して学生の企業見学ツアーや企業説明会を実施。立地先周辺の賃貸住宅の空き状況について企業から問い合わせがあれば調べる。立地企業の満足度を高めることで工場増設につながるケースも多い。
17年には長崎市中心部に企業誘致向けオフィスビル「クレインハーバー長崎ビル」が完成した。オフィス系誘致のハード面が充実した。
