ポール神田の世界は英語でつながっている! (3) 10年後のNipponをイメージしてビジネス英語とつきあおう!

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■2050年、ニッポンの経済力は1/4にもシュリンクしてしまう21世紀になってかれこれ10数年が過ぎた。

20世紀の100年間は、今までの19世紀(1900年)にわたる歴史の情報量と人口量を凌駕した100年であった。

そして、2050年、つまり21世紀中頃までにこの規模が世界で約3倍にも伸びようとしている。

ゴールドマン・サックスのレポート「more than an Acronym (2007年3月)」によると、2050年(今から+38年後)までに世界の経済規模は現在の約3.2倍に膨らむそうだ。

しかし、その時の日本は、なんと、GDP世界比率は12%から3%へと1/4にもシュリンクするそうだ。

2050年のGDP世界比率では、中国29%、インド16%、アメリカ16%、ブラジル5%、メキシコ4%、ロシア4%、日本3%、インドネシア3%、の順となる。

かなり世界経済の様相は変化していると思う。

もちろん、中国でもエリートになればなるほど英語ができ、インドでもカーストが高いほど英語が堪能ということを考えれば、経済的な指標とした場合、中国、インド、アメリカのGDPトップにおける英語化率は、その3カ国だけでGDP世界比率が61%と考えることもできる。

世界のほとんどは、英語、もしかすると中国語と考えるのが順当な未来予測だ。

こうなると日本語の影響力といえば世界の誤差くらいでしかなくなる。

いや、ますますマイノリティーな言語となってしまうことは確実だろう。

2006年、日本のGDPの世界比率は約12% 2020年、日本のGDPの世界比率は約8% 2035年、日本のGDPの世界比率は約5% 2050年、日本のGDPの世界比率は約3%これはまるで日本の消費税の反比例のような話のようだ(笑えないが)。

2050年、日本は残念だが、世界に影響を与えるようなインパクトをまったく持ちあわせていない。

全世界で1割以上もあった日本の影響力が、かつての消費税のような3%程度にシュリンクする世の中の到来が、ほぼ確定している。

その要因は「少子化」だからだ。

すでに、一番のボリュームゾーンである団塊の世代(第一次ベビーブーマー1947〜1949年 806万人)1947年組が65歳入りをして3,000万人を突破してしまった。

日本の人口比で24.1%、つまり日本の人口の1/4が65歳以上となったわけだ。

さらに毎年250万人以上が「65歳化」へと続く。

この3年間で大きく変化することとなる。

65歳以上3,000万人突破 総務省(2012年09月)たとえ、今から政治が変わり、少子化が解消したとしても、20〜30年後にしか、それらは影響を及ぼさない。

だからこそ、1日でも早く少子化に取り組まなくてはならない。

日本の将来推計人口のアニメーションgifを見ると、もう待ったなしであることがよく分かる。

それと同時に「英語教育」もさらに進めなければならないのだ。

それは、ニッポンが移民に生活を頼らざるをえないからだ。

■移民大国、Nippon。

2009年での、外国人登録者数は219万人(1.7%)である。

国立社会保障・人口問題研究所の人口移動調査(サンプル調査)によれば外国生まれの人口比率は1.1%である。

欧米では10〜15%前後が平均値であり、現在の日本は極めて移民が少ない国である。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1170a.html http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/images/1170a.gif 観光で来ている外国人は、861万人(2010年)、621万人(2011年東北大震災)であり、彼らのすべてを日本の移民とし計算しても、6.8%で、欧米クラスの移民のやっと半分だ。

つまり、日本に観光で来ている人の2倍の移民で、ようやく先進国レベルの移民数となる。

4人に1人が高齢者、それが3人に1人となった日本の未来では、裕福な高齢者のみが、日本語での介護などのサービスを受けることができるが、裕福でない人たちは、日本人から日本語のサービスを受けることが難しくなると考えるのが妥当ではないだろうか?現に、コンビニエンスストアの店員さん、居酒屋の店員さんなどは、中国名の名札をつけた人しか見かけなくなっている。