「いつかかっこいいタトゥーを入れたいな」…わが子に言われた時の親の本音は

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 海外のみならず、日本でもタトゥーを入れるアーティストや芸能人が増え、SNSなどでもたびたび話題になっている。個人ファンクラブ「さと島」をオープンした大野智(45)が7月8日に公開した告知動画で大胆なタトゥーを披露したことも記憶に新しい。

 果たして、現代の日本人はタトゥーをどのように受け止めているのか。今回、20代から60代以上の男女計200名、各世代40名ずつを対象にアンケートを実施。 タトゥーの賛否からわが子への本音、温泉やプールの利用などについて、リアルな意識を探ってみた。

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芸能人のタトゥーはアリかナシか!?

 まずは芸能人がタトゥーを入れていることへの本音から。全体としては、「ナシ(反対・嫌悪感あり)」が94人(47.0%)と約半数を占めた。「アリ」または「条件付きでアリ」と回答した人は計55人(27.5%)にとどまり、「どちらとも言えない・無関心」が41人(20.5%)だった。

「いつかかっこいいタトゥーを入れたいな」…わが子に言われた時の親の本音は

「ナシ」と答えた否定派では、強い拒絶感や社会的な影響を心配する声が目立った。

「何となくガラが悪そうな人に見える」(58歳・女性・兵庫県)
「大切な身体に自分を表現する意味でタトゥーを入れるのは間違いだと思う」(35歳・女性・三重県)
「ペイントやシール等、役柄に必要なときだけすれば良い。芸能人は社会的影響が大きいのだから、一般人の常識に合わせてほしい」(67歳・男性・岐阜県)

 一方の「アリ」派は、全面的に賛成というよりは「個人の自由」「条件付きならOK」といった柔軟な受け止め方が多かった。

「似合っていれば問題ない」(29歳・男性・兵庫県)
「個人の自由。好きにすればいいと思います」(38歳・女性・神奈川県)
「ワンポイント程度のタトゥーは許容範囲。目立ちすぎるものは嫌」(62歳・男性・広島県)
「どちらでもいい。メイクや衣装などの延長と考えてもいいかな」(67歳・女性・福岡県)
「本人が批判や好感度低下のリスクを理解したうえでならアリ」(55歳・男性・愛知県)

 性別による違いを見ると、女性の否定派の割合が約5割(49.0%)と、男性(45.0%)よりやや拒絶感が強い傾向に。

 世代別では、20代の「アリ」が57.3%と全年代で最も高く、ファッションや自己表現の一つとして受け入れる世代といえるかもしれない。年代が上がるにつれて「ナシ」の割合は増加し、特に60代以上では過半数の60.0%が拒絶感を示す結果に。シニア層には依然として、タトゥー=反社会的・ガラが悪いというイメージが強く根付いているようだ。

テレビで映すのはNG? 子育て世代のリアルな声

 続いて、「タトゥー有の芸能人がテレビなどに出る場合、隠す必要があるか、ないか。その理由も」という質問には……。

  最も多かった回答は、「どちらとも言えない・番組内容や時間帯による」というもので74人(37.0%)だった。

「隠す必要がある場面もある。TPOを守っていれば問題ない」(24歳・女性・東京都)
「俳優などは役柄によってタトゥーが見えてはいけない場合がある」(63歳・男性・東京都)
「どちらでもいいが、腕や顔など目につく部分のタトゥーは見たくない」(62歳・男性・広島県)

 一方、「しっかり隠してほしい」と配慮を求める声も、72人(36.0%)とほぼ同数にのぼった。

「不快に思う人が一定数いるから」(42歳・女性・岡山県)
「子どもも観ているし真似したがるかもしれないから」(35歳・女性・長野県)
「テレビに映る人は社会の模範とならないといけない」(43歳・男性・大阪府)

 逆に、「隠す必要はない」とする容認派は45人(22.5%)。

ファッション性があるなら構わない」(29歳・男性・宮城県)
「出演するならアートと割り切って、そのまま堂々としていてほしい」(48歳・女性・群馬県)

 子育て世代のお母さんだろうか、特に30代の女性たちからは、「子どもへの影響が心配」「家族で気まずくなる」と、衣装やシールでのカバーを求める声が強く上がっていた。

 ちなみに、タトゥーのイメージのある芸能人を聞いてみると、以下のような結果となった。

 1位 大野智・Ayase(YOASOBI)/8票
 2位 あいみょん/5票
 3位 安室奈美恵/4票
 4位 浜崎あゆみ・酒井法子/3票

 音楽シーンの第一線で活躍するアーティストや、平成を代表するスターの名が並んだ。ただ、過半数の100名以上は「特に思い浮かばない・分からない」と回答。世間一般としては「あの芸能人=タトゥー」という強い印象を持っている人はそこまで多くないようだ。

わが子はNO! ダブルスタンダードな親心

 では、自分の子どもが「タトゥーを入れたい」と言い出したら、親はどう思うのだろうか。

「容認できる」と答えたのはわずか5人(2.5%)しかいなかった。

「大人になれば好きにしろ」(46歳・女性・広島県)
「子供の選択を尊重する」(60歳・女性・兵庫県)
「今後さらに日本でも文化としてよく見られるようになっていくと思うから」(26歳・男性・長崎県)

 また、「積極的に賛成はしないけれど、条件によってはOK」という声も11人(5.5%)と少なめ。

「あまり目立たない部分の、小さなタトゥーなら許容範囲内」(62歳・男性・広島県)
「リスクを理解した上でするというのなら止めない」(35歳・男性・和歌山県)

 結果として、過半数の108人(54.0%)が「絶対反対・説得する」と答えた。

「殴り倒す。まともな人間は刺青など入れないから。どうしても入れたいというのなら、縁を切る」(35歳・男性・大阪府)
「許さない。社会的損失が大きいため」(52歳・女性・東京都)
「絶対反対。体を傷つけて欲しくない」(63歳・女性・広島県)

 芸能人など他人のタトゥーには「個人の自由」と理解を示していた人でも、いざ、わが子のこととなると話は別のようだ。就職や結婚での苦労や、後から消すときの大変さを思えば、親として黙っていられないのも頷ける。

施設でのタトゥー容認、若い世代が「一律禁止」と厳しく

 夏休みシーズンを迎え、プールに行ったり、家族や友人と温泉旅行に出かけたりする人も増える季節。そこで、公共の施設をタトゥーのある人が利用することについてどう思うかも聞いてみた。

 結果、「利用には反対」という拒否派が最も多く、過半数の102人(51.0%)を占めた。

「一律で入ってこないでほしい」(29歳・女性・大阪府)
「周りの人に恐怖心を与えるので拒否すべき」(39歳・男性・北海道)

 もろ手を挙げて賛成ではないものの、条件によってはOKという声は34人(17.0%)だった。

見た目はドン引きだけど、マナーを守れば良いのではと思う」(58歳・女性・兵庫県)
「タトゥーのデザインや大きさにもよる」(29歳・男性・宮城県)
「隠せるんだったら入ってもいいと思う」(49歳・女性・埼玉県)

 一方、「利用しても問題ない」と答えた容認派は26人(13.0%)にとどまった。

「周りに迷惑かけていないから」(27歳・女性・愛知県)
「自由。何も困ることはない」(68歳・女性・三重県)

 ここで興味深いのが年代別のデータだ。「一律禁止にすべき」と答えた割合は、20代で42.4%、30代で39.5%となっており、40代(約18%)や50代・60代(約32%)よりも厳しい姿勢を示していることが分かった。今回の調査からは、意外にも、若い世代ほど、公共の場でのルールや配慮に敏感である傾向が窺えた。

 個人の自由やファッションとして一定の理解は広がりつつも、やはり、TPOやマナーは守ってほしいというのが皆の本音のようだ。今後、タトゥーの許容ラインはどう変わっていくのだろうか。

取材・文/荒木睦美

デイリー新潮編集部