「ありがとう」を口にすると健康になる!驚きの最新研究で判明した「老化と心の密接な関係」

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嫌なことがあったり、嫌いな人に会ったりすると、どっと疲れてしまうことがある。じつはそのストレスが、老化を速めているかもしれない。

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無理に笑うだけでも効果アリ

では、老いへの不安から自由になるには、どうすればいいのか。米国老年医学専門医の山田悠史氏が語る。

「老化に影響を与えるストレスの原因は多岐にわたり、一つひとつを完全に取り除いていくのは難しいでしょう。ですので、普段から自分と向き合い、心のケアをしていくことが大切です」

その心のケアの一つとして重要なのが、「自分は健康だ」という実感を持てるようにすることだという。

「私が診ているある患者さんは、90代までは幸せだと言っていましたが、100歳で足腰が弱くなり車椅子生活になってから、幸福を感じることが一気に減ってしまったと嘆いていました。他の患者さんを診ていても、歳を重ねるごとに健康面へのストレスを感じやすくなる人は多い。だからこそ、歩く力や食べる力などを今から大切にし、健康を維持できるようにしておくことが大切です」(山田氏)

また、ストレスの根本原因を取り除くのではなく、心を直接ケアするためにできることもある。その一つが「笑い」だ。福島県立医科大学主任教授の大平哲也氏が解説する。

笑うことでストレスホルモンが約3割減るという研究データがあります。しかも、面白くて自然に笑うのではなく、無理に笑ってみるだけでも効果があるのです。

40代以上の男性の場合、週に1回も笑わない人が2割もいると言われています。家でテレビを見ている時や寝る前などに、笑顔をつくってみるのもいいでしょう」(大平氏)

感謝は自分の健康にも大事

笑いと同じように、日常のちょっとしたスキマ時間に取り入れたいのが、周りの人への「感謝」だ。

'26年3月に発表された大平氏自身の研究によって効果が裏付けられている。

「65歳以上の男女約2万2000人を対象に、1日に『ありがとう』を言う回数と健康レベルの関係を調べました。

すると、『ほとんど言わない』人に対して、『1日に数回言う』人は、生活習慣病や認知症を有する割合が低かったんです。

感謝は、感謝した自分の健康にも、感謝された相手の健康にもプラスに働きますが、じつは感謝する側のほうが効果は大きい。また、老化に影響を与えるような人間関係も改善できると思うので、日常の中で『ありがとう』を口にする機会を、意識してつくってみてください」(大平氏)

もちろん、感謝や笑いといった特別な習慣だけでなく、食事や睡眠、運動といったごく基本的な生活習慣を少し見直すだけでも、心の健康に大きな効果を及ぼす。

大平氏が続ける。

「きちんと朝食を摂ったうえで、植物性のタンパク質や油を摂ることが大切です。大豆製品はうつの予防に効果があるとされていますし、えごま油などの植物油に含まれるα‐リノレン酸には、認知症を防ぐ効果もあります。個人的には、もともと日本人に合っている和食を中心に、こうした食材を積極的に摂るのがいいと思います」

ベストな睡眠時間と運動習慣

睡眠や運動習慣はどうか。ストレスを軽減する最適な睡眠時間や運動量には、具体的な目安があるという。

睡眠は5時間未満が続くとうつのリスクが明確に上がるので要注意です。もっとも寿命を延ばすのは6〜7時間睡眠だと言われています。

運動は、中強度の場合は週150〜300分が目安で、WHOも推奨しています。ただし高齢者の場合、週300分を超える運動や息が上がるような激しい運動は、かえって逆効果になることもわかっているので注意が必要です」(大平氏)

「病は気から」とはよく言われるが、食事や運動を楽しみながら心をケアするだけで老化を抑えられるなら、今すぐ始めない手はない。

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「週刊現代」2026年8月3日号より

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